特集

【第16回公演】インタビュー15 宮下倭摩(高2)

宮下 倭摩(ニックネーム:かず)
南大隅高校2年

☆今年は一人二役も!真逆のキャラで、たくさん笑わせます、かずま!
ヒメヒコ歴:2年目
趣味・特技:弓道、歌うこと、楽器を弾くこと
幸せな時:音楽に関わることをやってる時、夜寝る前

― では「かずま」くんからお話を聞きたいと思います。よろしくお願いしま~す!

よろしくお願いしま~す。

― えーっと、かずま君2年生ですよね。ニックネーム、呼び名とかか変わってないですか?

変わってないですね。

― はい。ヒメヒコ歴が2年になりました。先輩にはなったけど、今年は後輩がいないんですよね~。

そうなんですよね~。来年ちょっと不安な部分はありますけど・・・。今の先輩が完全に抜けちゃうので・・・完全に僕らだけになるので、入ってもらわないと寂しいし、困るし。

― ホントにそうだよね~。今年の公演は、みんが観に来てくれるといいですね。

― 今は趣味とか特技とか興味あることなんか、去年から変わったこととかありますか?

学校で弓道部に入っていて、特技って言うほどすごい上手なわけじゃないですけど、やることはすごい好きなので、それが追加されたかなっていう感じですね。

― 2年生になってから始めたの?

2年生になってから始めました。

― きっかけは?

1年生の頃から弓道はしたいと思ってたんですけど、でも、ヒメヒコとの両立とか、バスの時間とかも決められた時間しかないので、その両立も難しいからどうしようかな、と迷ってたんですけど、友達が誘ってくれたのをきっかけに、見学に行って、やっぱやってみたいな、と思って。

― あ~、そうなんだ。

一応、ヒメヒコも1年経ってだいぶ慣れてきたので、今だったら大丈夫かなっていう感じで始めました。

― 去年、1年間やってきたからね。内容とか、流れとか、生活のリズムも分かってきたしね。弓道に惹(ひ)かれる何かがあるんですか?

僕は日本の袴(はかま)とかがすごい好きで、入った理由の半分は袴が着たいからっていう(笑)

― へぇ~、そうなんだ!試合の時、そういう正装してするの?

ですね。試合の時は、必ず袴を着てやります。

― そうなんだ~。弓道部は私の高校の時もあったけどね、試合は観に行ったことないから知らなかった。自分で袴姿見て、どうでしたか?

テンションがすごい上がるんで、すごいなんか楽しいですね♪

― 弓道部の試合っていうのは、どういう風に競技をするの?

一番スタンダードなのは、高校ごとにその射場に立って、打っていって、で1番当たった高校とか1番当たった人っていう風に評価をされていく感じですね。

― 団体競技・・・

個人でも評価はされるんですけど、個人優勝と団体優勝って、ちゃんと別で部門があって。

― あ、そうなんだね。かずま君はどうでしたか? 始めたのが2年生だけど。

そうですね。個人は3位から表彰されるんですけど、1番良かった時で4位だったので。

― あ~、すごいじゃ~ん!

来年こそは、表彰されたいなって。

― すごいじゃん! だって始めたばっかりだよ。

すごい楽しいので、自分から打ち込める。

― あれって、集中力とかかな、何が射る時のコツ?

そうですね。ま、でもやっぱり集中することは、すごい大事なのかなって思いますね。あと、打った後に、自分のここがどうだったかなって、振り返って直していくっていう。部活仲間とかにも見てもらったりして、どうだったって聞いたりして、少しずつ直していくっていうのがコツかなと思います。

― 何を見直したらいいの?

一応作法があるので、その作法をしっかりできていれば当たるっていうのがあるので、作法がしっかりできてたかどうかを見てもらったりして、それ聞きながら直していくって感じですね。

― 弓道の作法があるんだね。今年ね、(宇佐神宮の)流鏑馬(やぶさめ)を見に行ったんですよ。

あー、はいはい。

― あれは馬に乗ってするでしょう? あれは弓道と関係はあるのかな。

そうですね。関連があるかどうかに関しては分からないんですけど、でもたぶん、使ってる弓が同じなので、

― へ~、そうなの。

おそらく・・・馬に乗ってやるのと立ってやるのとじゃ全然違うので、流鏑馬の人の方がずっとすごいと思います。

― あ~、そうなんだ。今年初めて見たんだけど、ああやって弓を引きながら的を射ってくんだって思って。・・・・弓道は友達が部活でやってたから、その場面はすごく鮮明に今でも思い浮かぶんだけどね、結構難しいよね。何メートルぐらい離れてるんだっけ?

何メートルだったかな・・・だいたい25mとか、その辺りだったような。

― すごい遠いよね~。的に当てれるだけでもすごいよね~。

最初はもう、当てるまでがかなり・・・

― 弓をこう引くでしょう?(素人が引くポーズを見せる・笑)あ、これヒメヒコの中に出てくるでしょう?(刀舞で弓を引くポーズ)。で、こう持ちますか?

えっと、体を正面にした時に、目の前に来るように持って、的がこっち側にあると、こういう感じで出すんですよ。なので、こう首だけ向けて打つ感じですね。

― こうか~。こうするんだ。いや、なんでかっていうと、ヒメヒコで弓を引くポーズをするでしょう? その時、手がネコちゃんみたいになってたりしてたから、構えのポーズとか、あれでいいのかなぁって思って見てたもんだからね。・・・。

― ではですね~、自己PR、自分はどんな人だと思うかっていうのは、去年もいろいろ話をしてくれましたけど、今どうですか?

やっぱり好きなことにはとことん打ち込むから、どうしても苦手なこととかってなると、気持ちもあんまり上がらないですけど、自分が好きだなってなった時は、できなくてもとりあえずやるみたいな。楽しいから、できてるできてない関係なく、好きなことに対しては、しっかり打ち込めるかな~と思います。

― それ大事だよね。楽しいからこそ、打ち込めるし、できないことができるようになっていくからね~。それこそ弓道もだし、ヒメヒコもそうだったんじゃないのかな。去年1年間過ごしてみて、どうでしたか?

そうですね。1年間やってみて、できるようになったこともあれば、できるようにならなかったものもあったりして。

― そうなんだ~。

去年1年間通して、自分が好きではあるけど、苦手なことっていうのが、はっきり見えたので、結構そこは大きかったのかなと思います。じゃあ、これ苦手なんだったら・・・、ここをいくらやってもある程度までしかいかないんだったら、自分が得意な方をぐんぐん伸ばそうかなと思って、自分の弱いところ、強いところがしっかり見えたなと思いましたね。

― うんそれ、自分がちゃんと見えたっていうところ、良かったね。どこをどういう風に伸ばしたらいいかっていうのが分かるってとても大事だもんね。

― では、幸せな時とかはどうですか?

去年同様、音楽聞いたりとか、音楽に関わることをやってる時は、やっぱり楽しいですし、あとは夜寝る前ですね。

― やっぱり学校は疲れますか?

そうですね。疲れるっちゃ、疲れますよね(笑) 部活があるので、部活が始まってからは、よしやるぞって気分になるんですけど、でもやっぱり、学校自体は別に好きじゃない(笑) 授業受けてる時は、すごい疲れたりします。

― 部活があるから、頑張れるってことがあるもんね。部活は毎日行ってるの?

部活は水曜日だけ休みで、それ以外はずっとやってますね~。

― それでヒメヒコに間に合うように、ちゃんとそういう時間を組んでやってるんだね。偉いね。だって、部活やってから、ヒメヒコでしょ。ヒメヒコでも結構体力使うじゃない?

ですね。

― 帰ったらもう、ヘトヘトじゃないの?

ま、でも最初はやっぱり、今までヒメヒコをやってきたとはいえ、すごいきついので、帰ってきた時に、すごい疲れちゃってたんだけど、でも最近は結構慣れてきて、そんなに疲れることもなくなったな、と。

― へ~。体力ががついてきてるんだね。部活でも、筋トレしたりとか、ランニングしたとかあるの?。

ランニングとかはないですけど、腕の方の筋肉はちょこっとその鍛える時間が若干あったりします。でも、そんなにないかな。それをやってるよりは、たくさん的の前に立って、とにかく打って、直してっていう。

― かずま君は細身だからね、その弓を引くってどれぐらいきついんだろうね。やったことないから分かんないけど、引くのも結構すごい力いるんじゃないの?

そうですね。しかも日本の弓って大っきいので。

― そうなんだ~。でも、コツをつかめば、うまく飛ばせるんじゃないかな~?

ま、そうですね。

― ごめんね、弓道の話ばっかりで(笑)いろいろと知りたいことがいっぱい出てくるもんだから。で、筋肉とかって、バランスよくちゃんとつくのかな。(ってまた、弓道の話だよ・笑)

弓道は一応、立ち方もしっかりあるので、全体的に鍛えられはしますけどね。

― なるほど、なるほど

やってるだけでも、ある程度は鍛えられると思うので。

― そうだよね~。体幹じゃないけど、そうのもないとダメだろうしね。へ~、ちょっと弓道調べてみようかな。どういう伝統でね・・・日本では昔から弓を射るいうのがあるから。でも、「袴(はかま」に惹かれるっていうのが、すごいよね。

(笑)

― ファッション的にってことなの?

そうですね。すごいなんか、かっこいいな~と思うので。今の時代って、男の人はああいう感じのヒラヒラしたものを着る機会ってないじゃないですか。普段の生活の中で。

― そうだよね~

結構ああいう、すっごい長いヒラヒラしたものとか好きだったりするんで。そういうのが着れるのが。

― きれいだもんね。女性が着物に憧れるみたいな感じなのかもしれないね。普段着れないような、しかもそういう伝統ファッションだからね。(それから伝統の話とかお茶会とか雅(みやび)なことっていいね、とかの話になりました)

― え~では、これまでにかずま君が乗り越えてきたこととか、仲間のこととか、なんかヒメヒコに対して思うことがありますか?

そうですね。やっぱり、入る前に比べたら、忍耐力というか、そういうのがちょっとついたかな、と思いますね。入る前は結構すぐ、いろいろ諦(あきら)めちゃってたりした感じだったので。入ってから、多少そういうのはついたのかな、と思いますね。

― それは、その練習を続けることで培ってこれたのか・・・何が要因で身に付いたのかな。

とにかくヒメヒコは練習時間が長いので、それに耐えるっていうか、そういう長い時間体を動かして、中学校の時はそれがなかったから、それが結構毎週のようにあるから、それでついたっていうのが大きいのかな、と思います。

― 継続するってことがね~。去年、筋トレ大変だって言ってたもんね。精神面でも力がついててきたっていうか、体力ももちろんそうだと思うんだけど。

― もうすぐ公演2回目ですね。どうですか、目標とか努力していることとか。

去年は使者だけだったんですけど、(今年はもう一つ)役があって、先生役で、去年とかまで、ちょっと先生がおもしろかったじゃないですか。だから、どうしようと(笑)おもしろいことはもちろんしたいんですけど、でも、なかなか難しいじゃないですか。

― そうだよね~。

お客さんにも伝わるようにしないといけないし。そこをどうしようかなぁって、結構ずっと考えてますね(笑) 役が決まってから、どうしようかな、どうしようかなって。

― キャラがなかなかギリギリまで決まらなかったりすることあるもんね。

ですね。

― 去年の使者、すごいかずま君くらしい使者っていうか、すごく良かったですね~。

あはっ、そうですか♪

― 本当に(あくどい)使者になってたし。

ありがとうございます。

― それができるっていうか、ま、歌が好きだから、本当に歌もすっごい上手だったし、なんか演技もすごかったね!

ありがとうございます。

― 本当お客さんたちもね、楽しく観れたと思うんですけど。今年はそれに先生役もだもんね。たぶん、去年の真似をするとかいうことはないと思うんだけど、かずま君らしい先生ができる思うので、それをすっごい楽しみにしてます♪ 人前でそういう楽しいことするのって、好き?

そうですね。やっぱり結局僕は、何がヒメヒコで一番良かったかっていうと、やっぱりその「おもしろい」っていう、そこに引かれて入ったところがあったので、だから自分の時も、お客さんにおもしろいって、思ってもらいたいな~と。演劇的に、普通にこの演劇おもしろいねっていうのと、そのギャグ的なお笑いとしてのおもしろさっていうのも、感じてもらえたらな~と思います。

― 人を笑わせるって、実はすごく難しいよね。去年ホントに楽しかった~♪ 今年は相方が違うからまた新しい使者になるかもね。2人で話し合ったりしてるの?どういう風にやっていこうかみたいなこと。

そうですね。使者は話し合ったりしてますね。

― 先生は1人で考えるのかな。

そうですね。1人ですね。

― 太郎さんとか、こんなのどう?みたいな提案とかあったり?

あったりしますね。

― 1年間ずっと、かずま君の性格とか見てくれてるから、こういうのできそう、とかいうのあると思うのよね。なんか楽しみ♪ また違う使者と先生とをダブルで見れるっていうのは、すごい楽しすぎるね。すごい期待をしてしまって~(笑)本当に歌がね、かずま君の武器というか、もうすごく上手でね。すてきな声で歌ってくれるから、それを聞いてるだけでも、お客さんを魅力できちゃうね。歌はやっぱり、楽しく歌える?

ですね。

― メンバーの誰かも言ってたよ。かずま君が全部歌、教えてくれるとか言ってて。インタビューの時だったかな。歌はかずま君に教えてもらってるから~みたいな。歌を歌ってるのをかずま君に聞いてもらって、どうって聞いたら、ここはもっとこういう風に、こういう感じで歌った方がいいんじゃないとか、今のでいいんじゃないとかって、そのアドバイスがすごい的確なんだって。

そうなんですかね。ありがたいですね。

― 本人も、あぁそうなんだって分かるし、自信も持てるし、改善したいこともできるし、すごい助かってますって。

あ~、もったいない話で。

― 歌のお兄さんって言われるだけあるよね~。

そんな(笑)

― 本当に楽しみにしています♪

― じゃあ、公演に向けてのメッセージをお願いします。

去年とはまた違った使者を見せれたらいいなと思っているのと、初めて先生役に挑戦をするので、難しいところはたくさんありますけど、もうとにかく楽しんでもらえるよう頑張りたいと思うんで、楽しんで帰ってもらえたらなと思いますね。

― そこがかずま君の原点だったからね。そこをお客さんに味わってもらってね。「あ~、楽しかった」って言ってもらえるのが、本当に一番嬉しいからね。

中学3年生の皆さん待ってます!!

― そう、それちゃんと言っとかないとね(笑)高校生の途中からでもいいからね。

ですね。何年からでも。いつからでも入ってくれたら大歓迎です♪

― ホントホント。

やっぱり先生と使者って、全然違うじゃないですか。正反対。トリックなぐらいキャラが違うので、なんかそこが難しいというか、ギャップにもなるんでしょうけど、やっぱりそこの区別が難しいというか、どれだけ使者と先生の性格っていうか、その普段の振る舞いとかに違いをつけられるかが、それが一番大事なのかなと自分の中では思ってたりします。

― オーディションの時に、自分はこれをやりたいっていうのは、何かあったんですか?

そうですね。とりあえず、去年と同じく使者がしたかったっていうのはあって、それはもうずっとヒメヒコに入る前からやりたかったんですけど、やっぱり使者やってみて楽しかったし、おもしろかったので、使者やりたいなってことしか考えてなかったので、まさか先生役にされるとは思ってませんでした。

― うふふふ(笑)びっくりだよね。それに一人二役っていうのが、今までにないもんね。

瞳真(とうま)くん(第14回インタビューをご覧ください)が確か、先生と使者一緒にやってましたね。

― あ、そっか。あの時そうだったね。

あの年、初めてそのとうま君の先生を見たっていうので、やっぱりすごくおもしろかったんで。

― (笑)ふふふふ。あれ、めちゃくちゃおもしろかったね~。

(去年の)せいごの先生もすごいおもしろくて最高なんですけど、やっぱり舞台そででずっと見てるので、見慣れてくるんですよ。そうすると、いいなっていう感じで、おもしろいより、「おお、すごい」っていう感じのが方があるんですけど、とうま君のやつは、本当に初めて見たやつだったんで、もうおもしろいしかなかったんで。会場のお客様もすごい笑ってらしたし、特に子どもとかが大きな声で笑ってたりしてて。そういう感じのものをやっぱり目指せたらな~っと。

― へ~、すごいねえ。とうま君はもうなんか、ピッタリな役で、その役を自然にやってたからね~。仕草から、話し方から。あの講演のとうま君の最後の挨拶を覚えてる?
ふふふっ。「あの~、僕はオカマではありません。なので街で見かけたら、あっオカマだ!じゃなくて、あっヒメヒコのお兄さんだ!って言って下さい」って(笑)

最後まで笑わしてくれる(笑)

― そういう目標を持ってね、とうま君みたいにみんなを笑わせられるような、かずま君のキャラでね。

・・・できるかな???

― できるよ~♪ すっごい楽しみにしてますのでね。

ありがとうございます。

― 頑張ってください!

はい!ありがとうございました。

>> インタビュー一覧に戻る

ヒメとヒコ公演情報