【第17回公演】インタビュー07　北野日菜（高3）

― それでは、ひなちゃん、よろしくお願いします。

お願いします。

― （高校・学年・名前を聞いた後）なんかニックネームとか呼び名とかありますか？

えっと、「北ひな」ってよく呼ばれる（笑）　自分の年代とか「ひな」って多くて、女子校だけでも自分が知ってる限り、4人ぐらいいて。

― へ～、だからどのひなちゃんかってことで、「北ひな」なんですね。ヒメヒコ歴は1年ですね。3年生になってから入ったってことだよね。

そうですね。

― じゃあ、先にヒメヒコに入ったきっかけを聞こうかな。

はい。自分が中3の時にヒメヒコは知ってて・・・というのも、よしのさん（ヒメヒコOG）のお父さんと自分の父が元々知り合いで、自分が演技に興味があるっていうので紹介してもらってだったんですけど、1年の時に一緒に見学に来る友達がいなくて、ちょっと人見知りだったのもあって、で、なかなか来れなくて、そのまま女子校の演劇部に入っちゃって。だったんで、もうヒメヒコには入らないだろうなと思ってたんですけど、それこそ、れあなさんとか、自分以外の女子校の3年生のメンバーと全員仲良くなったのがきっかけで、前回のヒメヒコの公演を見て。で、女子校の演劇部って2年の冬で終わりなんですよ。なので、部活も終わって、公演も観てすごく感動して、1年だけでも良かったらやりたいなと思って、っていうのがきっかけですかね。

― すごい～。演劇部も終わったし、ヒメヒコに没頭できるっていう状況になってね。

コロナとかがあって、最後の（演劇部の）大会は棄権しちゃって、作り込めなくて。やりきれてない気持ちもあって、ヒメヒコで完全燃焼を目指して（笑）

― そっか～。コロナは本当にいろいろとそういうのがあって。前回の公演は高校生の子も入れて、その前は入れなかったからね。だから、その年の子たちは残念な思いをしたと思うんだけど、前回はほんとに高校生も観れて良かったなと思います。ヒメヒコに3年生で入るのは、大丈夫かなって心配はなかった？

そうですね。自分以外のメンバーが1年からやってる中で、最後の年でっていうのだったんで。ずっとメンバーからはヒメヒコの話は聞いてて、後輩がいないっていうのを聞いたり（笑）、人数が一気に減るんだよねとか（笑）、そういう話をちょこちょこ聞いてたのもあったんで（笑）

― （笑）そうか、なるほどね。いい友達がいて良かったね。じゃあ、入ってまず女子高4人で仲良くなれてね。いろいろ教えてもらえるし、話を聞いてるから、そんなに初めてみたいな感じじゃなかったんじゃないの？

そうですね。初めて来た時は、まだちょっと女子校メンバー以外は初めましてだったのもあったんですけど、2回目から結構このテンションでイエーイみたいな。うはははは。

― 人見知りには見えないけど？

高校入ってからだいぶ改善されたんですけど、1年の時は本当にちょっとひどくて。

― ほんと？何か変わったきっかけがあったの？

やっぱり高校で演劇部に入って、人前に立つことが増えたのがあるのかなと思うんですけど。

― 演劇部に入ろうと思ったのはどうして？

自分は、今は違うんですけど、中学卒業時に声優を目指してて、それで演技力をつけたいなっていうので演劇部へ。

― 普通声優を目指すっていうのは、自分が見えないところで声で表現するってことだよね。その練習のために、自分が人前に出る演劇をするってすごいよね。

そうですね（笑）　まあ、人前に出ての体を使っての演技もできないようじゃ、声だけで演技なんてできないんだろうなっていう。声だけでっていうのは、なかなかないじゃないですか。それもあって。

― へ～そうなんだ。声優を目指すっていうのはまだ今でもあるの？

いや、今はどちらかというと支える側がいいなっていうので、特殊メイクのほう。

― 特殊メイク？

はい。特殊メイクの専門学校。

― メイクといえば、それこそよしのちゃんとか、かずま君のお姉ちゃんとかね、ヒメヒコのOGが公演の時にメイクしてくれるよ。ひなちゃんも、特殊メイクできるようになったら、ヒメヒコのメイクを（笑）

はい。来年公演に来て、ふけ顔メイクとか（笑）すごいクオリティーのメイクを（笑）

― メイクするってことは、絵を描くとかは好き？

そうですね。絵を描いたり何かを作る作業が好きで、手先を使うのが好きで。

― そうなんだ。例えばどんなものを作るんですか？

主に好きなのは、「UVレジン」を使った・・・

― えっ、何？

「UVレジン」っていう液体を、日光とか化学反応とかで固めるものなんですけど、それでキーホルダー作ったり、アクセサリー作ったりとかするのが好きで、あとコラージュとか本当に自分多趣味で、いろいろするんですけど、ま、何かを作るのが好きで。

― UVレジン・・・誰かから聞いた気がする。ヒメヒコの誰かから聞いた。そういうのを使って小物を作るんだって言って。・・・あ～、今福岡に行っちゃったけど、男の子なんだけど、ヒメヒコの音響がやってた子なんだけどね、キーホルダーとかの小物だったり・・・あ、スマホケースって言ってたなぁ。スマホケースってUVレジン使うの？

自分はスマホケースの元を買って、それにレジンでアレンジしたことあるんですよ。

― あ～、それそれ、多分。・・・そうなんだ、いろんなことができると楽しいね。今でも時間があったらそういうことしてるの？

結構暇さえあれば、手先動かしてるみたいな。

― 今日は何を作ろうとか、これ作ろうとかって、新しくいろんなものを作るの？

自分に作るのだと乗り気がしないので、友達の誕生日プレゼントで作ったりとか、

― いいね～。そういうのもらったら嬉しいね～。そういう時に、いろいろアイデアを考えたりするの？　

そうですね。好きな色聞いてみたりとか、どういう雰囲気が好きとか、そういうのを聞いたりしながら。

― 一生の宝物になりそうだね♪

そうだといいんですけど。ふふっ。

― 今ちょうど趣味とか好きなことは何ですか？っていうところを聞いたので、そういう感じでいいですか？

はい。

― あとね、自分がどんな人だと思うかっていうのもあるんですけど、自分のことをどんな風に見てますか？

そうですね。自分のこと・・・自分のこと・・・難しいな。自分は結構頑固で、気まぐれで、ちょっと気分屋というか、マイペースなとこがあって（笑）　ゆっくりなマイペースというより、気分によって自分のペースで生きてるタイプ（笑）　結構、機嫌が出やすいタイプで、元気なときはこんな感じなんですけど、本当に体調悪いときとかは、無口でムスってなったりする（笑）

― 分かりやすいね。

さらに寝起きも悪いんで、学校の何かしらで外に泊まる機会とかがあったら、ひなちゃんだけは起こしたくないって言われて（笑）うふふふふふ。

― そんな機嫌悪くなるんだ（笑）自分の気持ちいい時間を邪魔するなって。

急がないといけないはずなんですけど、や、あと5分はいけるって（笑）　結構自分の意見を曲げたがらない癖があるんで、自分で一つ解釈でこうっていうのを決めちゃうと、絶対曲げたくなくなっちゃって、友達とちょっとそこで衝突しちゃったりするんですけど。こうじゃない？って言って、いや、こうじゃない？って言われて、でも、こうでこうでこうじゃん！って自分の意見を押し通しちゃう癖があるんで、直したいなと思うところでもあるんですけど。

― それってそこまで言うってことは、根拠があって自分はそうだって思ってるんじゃない？

そうですね。自分の中ではそれがしっかりあるんですけど。

― ただ頑固にそれを通したいって、意地っ張りで言ってるのと、意味があってというか、理由があって言うのはまた違う気がするけどね。ヒメヒコの中でそういうこととかってありますか？

ヒメヒコではあんまりですね。今年から台本がガラッと変わったのもあって、前までとの比較もないっていうのもあって、まだ未だにちょっとキャラを正直つかみきれないというか。

― この前練習してるのちょっと見たけど、ユージ君だったよね。

はい、そうですね。男役なんですけど、ちょっと自分と性格が似てるんですよ。自分が元々男勝りなとこがあって、ガツガツいくタイプなんで、ユージと自分の区別をしっかりつけられないというか、ユージしてるのか、自分のそのままでいるのか分からなくなるときがあったりして（笑）　だからしっかり役をつかみたいなっていうのがあって。あと周りが自分よりずっと長くやってる人だったりするんで、本当に質問質問であんまり、こうっていうのがない状態でフニャフニャしてるので、もうちょいしっかり持った方がいいんだろうなと思うんですけど。

― なるほどね。でも、ユージと自分を分ける必要があるのかな？

なんですけど、どうしても女ではあるんで（笑）立ち姿とかが女っぽくなっちゃったりすることがあって、男らしく出しつつっていうのが難しくて。

― なるほど、キャラとか性格っていう意味じゃなくてね。女性らしさが出てしまうところがあるってことね。

そこがちょっと今の課題かなと思いつつ。

男性っぽい振る舞いとかそういうのを、いろんなものを見たり映像を見たりとかね、ヒメヒコの男の子たちを見て（笑）だけど、ユージはやんちゃな感じだよね。

そうですね。サッカー部の陽キャラみたいな感じなんで。

― サッカー部のキャプテン、リーダー的な感じだったよね。スポーツとかは？

小学校の時にバレーボールと、中学の時に卓球をやってました。

― そうなんだね。ユージはサッカーだけど、運動部の人っていう役柄は分かるわけだよね。
ユージのキャラ的なものっていうのは、自分と似てるんだけど、こういう感じっていうイメージはあるのかな？

自分の中でこういう感じかなっていうのはあるんですけど、やっぱりそういう風に演技した時に、太郎さんに指摘されたとこを直したりとかすると、またちょっと迷ったりするので、ちょっとずつちゃんと指導頂いたところを解釈を直しつつ、しっかり今年中には固めたいなっていう。

― 冬合宿で、結構固まるんじゃないかな～。山登りは行く？

行きます。

― どれだけ大変かも聞いてる？

はい、もう。結構最初の方で急な坂があるとか、1日目は楽しいけど、2日目みんな死んでるよとか（笑）

― ずいぶんいろんなことを体験できて、変わるみたいだから、すごい楽しみだね♪

去年は雪が降ってたっていうのを聞いて・・・結構寒がりなんで。暑がりなんですけど、冷え性なんですよ。暑くなったらすぐぬぐんですけど、冷えるのも早くて。

― 忙しいね（笑）

着たり脱いだり、着たり脱いだり（笑）

― 今、インナーもすごくいいのがあって、ヒートテックとかね、カイロもいろいろあるし、暖かくして、頑張って行ってください。練習もすごいガッツリするみたいだから、合宿終わってくるとみんな変わって帰ってくるから、その変化を楽しみにしてます。すごいユージ君になって、帰ってくるよ。身も心も（笑）
では次に・・・ひなちゃんの幸せな時はどんな時ですか？

幸せな時・・・自分ちょっとオタクなので・・・

― 何オタク？

アニメとかですかね。自分、趣味でコスプレをしてて、好きなコスプレイヤーさんの写真見たりとか、仲良いコスプレイヤーさんと連絡取ってる時とか幸せです。日常生活だと、仲良い友達と話してる時とか、演技とか歌うのもすごく好きなんで、歌とか褒められるとすごい嬉しいですね。

― ユージ君は歌を歌ったりする場面とかあるの？

はい。一箇所だけ。もともとなかったんですけど、太郎さんが作ってくれて。

― それは良かったね！ユウジ君の歌が楽しみだな。

すごいジャイアンみたいな曲なんですけど（笑）あはははははは。

― （笑）面白そうだね～。今度、リナカル（リナシティでのイベント。アニソン系ライブやコスプレなどのポップカルチャー）があるけど、知ってる？

リナカル、今年は行きたいなと思ってて♪　結構前にやった時に行きたかったんですけど、毎年おばあちゃん家の方に帰るので行けてなくて。今年はおばあちゃん家から帰ったあとなんで、行こうかなって。

― 部屋でコスプレしたりとかあるんでしょう？

そうですね。声優さんが来て、お話し会みたいなとか。

― 好きな声優さんとか、好きなコスプレとかはだれ？

好きな声優さんは、ジャイアンの声優さんなんですけど（笑）木村昴（すばる）さんって方で、ジャイアンで好きになったわけではないですけど・・・代表的なのがジャイアンなんで。自分が好きになったのは、ヒプノシスマイクっていうラップをするキャラたちのお話があるんですけど、それの山田一郎ってキャラクターをやってて。すごい振り幅なんですけど、歌の下手なジャイアンと、ラップがめちゃくちゃ上手い山田一郎っていう。

― （笑）すごいね。ヒプノシスマイクの好きなヒメヒコのOGがいて、もうめちゃくちゃハマってたよ。本当に好きって言って、インタビューの時も、好きなことは毎年ヒプノシスマイク。コスプレはどんなコスプレをするの？

ちょっと男のキャラしかやってないですけど（笑）ブルーロックっていう、それこそサッカーのアニメなんですけど、その凪（なぎ）誠士郎ってキャラクターを、つい土曜日にやったばっかりで・・・市内の方でコスカフェっていうコスプレのイベントがあって、それに友達とちょっと参加してきてやってきました。

― 衣装って自作するの？

結構売ってて、ネットとかで。Amazonとかコスプレ専門のネットとかもあって。自分で自作する方もいたりするんですけど、ちょっと自分は・・・やってみたい気持ちはあるんですけど。

― で、イベントの時に着替えて。

そうですね。で、メイクして。

― あ～、そこでメイク出てくるんだ！

その時は、普段メイクの倍ぐらいゴリゴリに盛るんで、それこそ男だと顔の作りがもう違うんで、鼻筋とかここらへんとかも結構シェーディングとか入れて、シュッとした感じにしたりとか。たぶんそういうコスプレ萌えで、特殊メイクに興味が出たので。

― そういうメイクはどうやって覚えたの？

メイクは、今結構YouTubeとかでコスプレイヤーさんがメイク動画を上げてたりとかで、そういういろんなのを見て独学で。

― え～すごいね～。YouTubeすごいよね。私もちらっと見たことあるよ。たまたまその人がやってたのが、今日は何々ちゃんっていうコスプレのだれかのメイクをするやつだったいいだけど、もうほんと変わっていくんだよね。すご～い、おもしろ～い、メイクってすご～いって。リナカルでひなちゃんのコスプレ、見てみたいなぁ。でも、ひなちゃんって、わかんないよね（笑）

声かけますね（笑）

― では次は、ヒメヒコに入ってみて今思うこととか、目標・努力してることとか、入ってどうですか？みたいな。

本当にあっという間で、つい最近入ったくらいの感覚だったんですけど・・・え？もう年越すの？みたいな。なんか本当に、ずっといたみたいな感覚って、よく周りに言われるんですけど（笑）

― （笑）ホントに違和感ないよね～。

1年からいたみたいな。すごいそれは嬉しいんですけど（笑）

― 溶け込んでるみたいな。

自分、ちょっと目標で、すごい体を絞りたいなって思ってて。それこそユージが男なので、がっしりした体型を目指したいなっていう。

― すごい！もうそれ、俳優さんレベルだね。みんな役のために体作りするじゃない。太ってみたり痩せてみたり、病気の時は本当になんかゲッソリした顔や体にしたりとか。

あそこまではいけないと思うんですけど、最近ちょっとサボっちゃってるんですけど、ちょっとお菓子とかをガッて食べずに、その時期筋トレしてみるとか。1ヶ月ぐらいガッとやった時があって、その時ガッと減ったんですけど、そしたら逆にくびれが出ちゃって、女子っぽくなっちゃって。

― あ～、女子の体型のまま細くなっちゃったんだね。

しっかり腹筋をつけたいなって思って。なんで、食事制限とかせずに、腹筋とかを普通に筋トレとかでやっていきたいなとは思ってます。腕の筋肉が弱くて、腕立てとかが苦手なんですよ。それこそ今日みたいに階段ダッシュとか足を使うのはすごく好きなんですけど、ランニングとか。ちょっと上半身を主に鍛えていきたいなとは思ってます。

― 男性って肩幅が広いとか、胸板がしっかりしてるとか、お腹ががっしりしてるとか、そういう感じで男性らしさが出るもんね。着物とかもそうだけど、お腹にさらしを巻いたりとか、タオルを巻いたりとかしてね。でも、ユウジ君は、そういうことできないもんね（笑）

筋肉付きづらい体質なんで、今のうちから頑張っていこうかなと思って。

― ムキムキユウジ君になってたら面白いよね～（笑）

（笑）ピチピチになる。はじけそうな（笑）そこまで鍛えられたらいいんですけどね～。

― ユージ君の姿を楽しみにしています。役もね♪。
では最後に、公演に向けてのメッセージをお願いします。

メッセージ・・・今年になって、新しい台本、新体制、1、2年も全員新しくなって、自分もなんですけど、全然新しい台本初めての公演なんで、来てくださった方々をあっと言わせるように本番まで頑張っていくので、ぜひ楽しみにしていて下さい！

― 本当に今年ね、ガラッと変わってるからね。たぶん衝撃だよ。その分楽しめるっていうのがあるから、私もすっごい楽しみにしてます♪

ありがとうございます。

― 合宿も頑張ってください！　ありがとうございました。

ありがとうございました。

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