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【第16回公演】インタビュー10 松元瑚珀(高3)

松元 瑚珀(ニックネーム:こはくー、こーちゃん)
鹿屋高校3年

☆公演間近に完全復帰、ヒメヒコの存続を願って最後までやり切る、こはく!
ヒメヒコ歴:3年目
趣味・特技:大学で専攻の「発達障害教育」について、ひたすら勉強
幸せな時:ヒメヒコに帰って来て、稽古やってる時!

― では「こはく」ちゃんからお話を聞きたいと思います。よろしくお願いしま~す!

お願いします。

― え~っと、まず、「お帰りなさ~い」です!

ありがとうございます!

― 戻ってこれて良かったね~♪

はい、嬉しいです♪

― ていうことは、もう進路が決まったってこと?

はい、合格ですね。

― 良かった~。おめでとうございま~す。鹿屋を出るの?

はい。大学は京都ですね。

― そうなんだ~。誰かも京都に行くって言ってたなぁ。

みこですね。

― そうだった。学校は違うの?

学校は違うんですけど、ま、近いと言えば近いかな。

― 近くだったら心強いね~。将来、何かしたいことがあってそこを選んだの?

将来の夢が、学校の先生になることで、今その先生を目指して、大学も教育大学に行って、教員免許を取ろうと思って頑張っているところです。

― なるほど~。学校の先生になれる大学はいろいろとあると思うんだけど、その京都の大学にした理由は何かあるの?

まず大きかったのが、学校のカリキュラムが、自分のやりたいことと合っててっていうのが一番で、細かいこと言えば、高校2年生の時の副担任の先生がその大学の出身なんで、教育相談の時にその学校の雰囲気とかいろいろお話を聞いて、いいな~って思ったのと、ふふっ、私生まれが京都なんですよ。

― え~、そうなの!?

で、同じ生まれ育った伏見区に大学があって、2歳までしかいなかったので記憶はないんですけど、自分が生まれた土地に帰ってみたいなっていうのもあって。

― 生まれたところって、なんだか愛着あるよね~。

なんかそんなに回数行ったことがないんですけど、なんでか分かんないんですけど、懐かしさを感じるな~って。

― そういうのってあるよね。京都生まれっていいね。「どすえ」みたいな(笑)

京都ではあんまり使わないんですけど、関西弁は使うかな。

― へ~。そうなんだ。お母さんたちも関西弁で?

はい、どっちも関西出身なので。

― そうなんだ。でも、鹿屋に縁があって良かったね。

そうですね。おじいちゃんがこっちに住んでたっていうのがあって。

― だってここにいなければヒメヒコに入ってないわけだからね。

そうなんですよ。知りもしなかったです。

― だから、そういう縁ってすごいなって思いますね。ヒメヒコに感動した人は、鹿屋の高校に行きたかったって思うもんね。

― さっきの大学のカリキュラムが自分に合ってるっていうのは、教育的に自分の持っているコンセプトみたいなのがあるんですか?

高校でインターアクト部っていうボランティア中心の部活に入ってて、ボランティアの面白さに気付いたんですね。京都の大学でも、ボランティアに特化している取り組みとかがあったりして、社会貢献・・・ボランティアって社会貢献じゃないですか。社会貢献をずっとしていたいなというのを思ってて、どうせそういう取り組みを積極的に大学がしてるなら、いい方は悪いですけど、上手いように使ってやろうっていう(笑)

― なるほどね~。社会貢献か。ボランティアのおもしろさっていうのがあるんだね。どんなところに魅力を感じるんだろう?

実体験でいうと、自分で企画してやったボランティアが、「寺子屋」っていう活動で、鹿屋高校生が小学生にお勉強を教えるっていう活動なんですけど、自分が将来目指していたものとガチ重なっていて、それを企画してやった時、達成感と小学生のすごく楽しそうな顔を見てると、してて良かったなっていうのがあって、終わった後の達成感を感じたいがためにボランティアをやるっていう感じ・・・そういうところに魅力を感じ、惹かれているところだと思います。

― 達成感ね~。やって良かった~って思うもんね。子どもたちが喜んだり、嬉しそうにしてくれるとね。

すっごい嬉しいです♪

― 私も塾の講師をしていたので、すごく分かります。子ども達が勉強で悩んでて、それができるようになって、楽しそうに勉強しているのを見たら、ホントにそれが喜びだもんね。
それはお仕事でもそうなんだけど、大学のボランティアでも経験できるところがいいね。

それが、だから大学に入ってから、教育実習に行くのがすごい楽しみで、早く接したい!ていう気持ちが強いです。

― 宿題を見てあげるって、この前の広報誌に載ってた記事のことかな。

あれは「かのやっこクラブ」さんの冬休みの宿題で、私がしたのは夏休みの宿題でした。それこそ夏って、作品を図工で出したりとか、書道を出品したりとかあるじゃないですか。親御さんの方からも、そういうのってすごく困るんだよね~って話を聞いて、私、小学生の時から図工、物を作るのがホントに好きで、絵を描いたりするのも好きで、それなら図工を私が引き受けましょうかっていう話になって、夏休みに自分で図画工作的な教室を開いて、どうせなら再利用できる資源でやろうってことで、ペットボトルを使って貯金箱やスノードームを作ってみようっていうのを考えて、小学生と一緒に考えて作りました。

― 図工、得意なんだ。

はい。うふふふふふ。

― 図工を引き受けてくれる先生って、なかなかいないよね~(笑)

絵を描いたりするのも好きで、今年の台本の表紙も自分で絵を描いてみようかな~って思ってて。

― 美術が得意ってことね。

中学校で美術部に入ってたっていうのもあって。本当に絵を描いたり、作品にふれるっていうのが好きで、ミュージカルも一種の作品なので、高校生になってから作品を創る側に自分が入ってるわけで、絵を描くのとはまた違う角度で沼にはまった感じですね(笑)

― アーティスト、ってことだね!

(笑)ふふふ、そんな感じですね。

― こはくちゃんがやってることって、深い意味があってやってるね。

自分が好きだから、そこまで入り込めるって思いますね。

― そのアイデアとか、思ったこと、湧いてくる考えがすごくおもしろい。よく考えつくね。

よく言われます。ふふふふ。いい意味で、独創性があるって。

― そうそう。

― 今、趣味とか、興味あることとかありますか?

今、学校は自習の形をとっていて、自習の間に、私の進学先の専攻が「発達障害教育」を取ってて、発達障害について一から洗い直しているところですね。知識を。発達障害っていうのを小学生の時から友達に身近にいたのでふれてはいたけど、そこまで知識を持つほど興味はなかったんですけど、世間的にもそういう悩みを抱えている子が増えているのがあって、教員になった時に必要とされる領域なんだろうなと思ってその専攻を取って、今発達障害の勉強に時間をかけています。

― すごく大事なことだと思う。社会的に認知されていることだし、そういう子が増えているし、私もいろいろ調べていて、それぞれ個性だったり、性格もあったりして、一概に判別できないところが難しいよね。先生になるんだったら、本当に必要不可欠なことだよね。

そうですね。人とある意味違うって分類される人たちも、それも個性だって勉強している中で、一冊の本を参考に勉強してるんですけど、その中に障害じゃなくて一つの多様性なんだよってっていうのが大きな本の柱になってる感じで、個性って捉えるのも、ヒメヒコに入ってから、キャストそれぞれがキャラが濃い人たちが多いし、ふふっ、自分の個性をいかに出せるかっていうのがポイントになると思ってて、そういうヒメヒコと自分が学びたいことがリンクしてるのかな、とは思います。

― それはあるよね。みんな結構個性が強くて、変わっているっていったら変わってるし。いろんな角度から見るとね。だから個性とか性格とかあって、その人ができてるんだけど、演劇やる子たちっていうのは結構個性が強いのかもよね。

一緒に練習してて、すっごいキャラ強いな!って思います(笑)

― でもいい経験だよね。いろんなキャラに接することができて。

だから言葉が違う土地に行っても、この人はこういう人なんだなってすんなり受け入れられるのかなって。それはヒメヒコに入ってて良かったなって思います。

― どんな人にも対応できるという。

いい意味で(笑)

― ヒメヒコのメンバーが、いろんな学校から来てるってだけでも違うと思うんだよね。

意外と住んでるところがバラバラなので、いい刺激ではあると思います。

― こはくちゃん、冷静に見てるよね。あ、ちょうど自己PRというか、自分はどんな人だと思うか、っていうことだけどどうですか?

高校3年間を通すと、たぶん高校生になる前は、自分ってこういう人間って一言で表せたと思うんですけど、今逆に「自分ってどういう人間なんだろう?」って思ってるところがあって、・・・血液型でいったらA型なので几帳面だし、一回決めたら最後までやらないと気が済まないし、でも、たまにおおざっぱに、適当になるから、血液型で判断できないっていうのもあるみたいに、自分ってどういう人間なんだろうって、逆に探してるところでもあるかと思います。

― いろんな環境の変化とか友達とか、周りの環境によって自分が変わったり成長したりして、その途中っていうか、ずっと同じ人じゃないっていうか変わっていくよね。

ヒメヒコに入ってから、人柄が変わった・・・自分の感覚的には変わったな~って。中学の頃想像していた高校3年生ではないと思いますよ。

― なるほどね。ヒメヒコに入って、1年生から3年生の流れを見ていった時、みんな学年が上がるのもそうだし、発達(段階)という意味での成長もみんなあるわけだし、それもあるけど、学んできたことや経験したことで性格が(良い方へ)変わったり、今まで考えられなかったことを自分がしてるってことがあるよね。

それは、ホントに感じます。それこそ1年生の時から一緒にいるメンバーは、「あ、なんか、おぉ!」ってなる瞬間があったりとか(笑)、ホントに一瞬でも、あ、1年生の時と違う、って思うことがあるかなって思います。

― お互いに、この子変わった~っていうのを見てるのかもね。

― 今、幸せなことはどんなことですか?

今一番幸せなのは、ヒメヒコに帰って来て、稽古やってる時はほんっとに楽しくて。1年生の時は3時間なげ~なとか思ってたんですけど、9時とか眠た~い!とか(笑)今からしたら、あれ、もう9時?みたいな。もう、没頭してるから、時間の流れが本当に早く感じて、私1ヵ月ぐらい前に復帰したんですけど、もう1ヵ月!?って。公演もあと1週間強ぐらいなので、本番をみんなより仕上げる時間も短くて、1ヵ月で半年練習している皆にどれだけ追いつけるかなっていう不安はすごいあって、もともと自分がもっているポテンシャルでいけるかもっていうのもあるけど、今年演出が変わりすぎて、自分自身でもだいぶんついて行けてないところがあるんですよね。

― そうなんだ~。

エンディングの曲が今年変わったので、ダンスも一から覚え直し、曲も覚え直さないといけなくて、自分の中で全然仕上がってなくて、あと1週間どうしよう、って感じですね。

― 去年と同じだったらね~。

体戻すだけで対応できるんですけど、それにプラス新しいものっていう。

― 結構プレッシャーだね。

結構プレッシャーでもあるし、ある意味自分に対する挑戦というか壁っていうか・・・。ほんとに戻らないつもりで、6月に卒業するっていうのを太郎さんに告げて、合格の報告に来た時も、太郎さんから「戻ってくれば?」っていう声をかけてもらって、そもそもそのつもりで行ってなかったので、その日は帰る時にお母さんと話をして、戻っていいんですか
?っていう・・・3年間やり通したかったっていう悔いもあったので、戻りたいっていう気持ちは強かったんですけど、その気持ちと同じくらい、「今」戻っていいのかっていう。それが11月だったので、そこから2月までに追いつけるのかっていう不安と、いま0の私が入って、キャストのみんなは納得するのかっていう、いろいろ葛藤があって、親とも話して、やりたいなら戻ればいいんじゃない?っという後押しがあって、戻る決意をしたんですよね。でも、戻っても、共通テストまでは勉強しないといけなかったので、本格的に稽古に参加できたのは1月中旬・・・

― ほんと~!?

なのでやっと頭に台本が入って、流れがつかめたなぁぐらいなので(笑)、1、2年生の時よりも覚え込みのスピードを上げていってるところです。公演は不安でしかないです(笑)
1年生の時は楽しみで仕方なかったんですけど、今年はある意味プレッシャーがかかっている公演ですね。

― 準備がしっかりできてると自信になるけど、準備期間が短いと不安だよね。

勉強と一緒ですよね。直前にどれだけ詰め込んでも、長い期間やってる方が定着が高いんですよ。だから、そこは不安要素ではあるけど、せっかく戻ってきたから、楽しんで、できることは精いっぱいやろうって思ってます。

― まぁ、こはくちゃんなら全然大丈夫!

周りもそう言ってはくれるんですけど(笑)

― 覚えもいいし、感覚は分かってるし、アドリブとか得意そうだし。

稽古に参加してると、意外と感覚って残ってるもんだなってすごい感じますね。

― そうそう。この前の図書館のイベントのTV放映見たけど、しっかり歌ってて、「あ~、こはくちゃん、完全復帰~!」って思ったもん。

(笑)結構あの時はテンションがハイで。復活できた~!やった~!って、結構上がってたので。テレビで自分を客観的に観て、公演の時のフラッシュバックというか、写真と比べた時に、あ、かぶってるかもしれないっていうのがありましたね。

― なるほど~。私が見てて、みじんもそんな不安とか感じなかったし、たとえ今あってもすぐ吹っ飛ぶよ(笑)

たぶん直前になったら、しゃぁ!やるぞ~!みたいにはなると思うんですけど。結構、親とかの前では、やばいやばいやばいとか、学校が終わって早く来れるようになったので、早く来て早く着替えて準備してリハ室でひたすら踊りの確認して、メンバーに付き合ってもらってるんですけど、すごい助かってます。

― でもみんなちゃんと受け入れてくれて、こはくちゃん戻ってきたのを喜んでくれてるでしょう?

最初は本当に本当に不安で。ホントに戻ってきていいのかなぁって。でも楽屋に入って来た時とか、客席で久しぶりに顔を出した時とか、わ~いってすごい喜んでくれて、エンディングの曲にもありますけど、ヒメヒコって「帰るべきところ」なのかなって。ホントに自分が具現化してるって感じましたね。

― 今そうやって努力してることや色々話してくれましたけど・・・あと1週間ちょっとで本番だけど、私は安心してこはくちゃんを見てられるし。

(笑)

― 楽しみにしていますので~♪

― では、公演のメッセージをお願いできますか?

えっと、去年も今年もアンサンブルの参加なんですけど、去年は初の男の子役に挑戦して、はまった部分もはまらなかった部分もあったんですけど、というのもかみしめつつ、今年は女子高生として、ふふっ、女子として参加するのでJKらしくなってるとこに注目してほしいですね。キャストの配役を見て、自分が予想してたのとホントに違ってたんですよ。だから、この子こういう役するんだっていう新しい視点で見れるヒメヒコなのかなって思って、だから今年のヒメヒコはある意味ちょっと風味が変わったヒメヒコなのかなって思います。なので、楽しみにして頂いて、演出も去年と全然違うので、初めて見に来た方も、毎年見に来てる方も絶対に楽しい公演になると思います。

― そんなに変わるんだね~。

新しい歌の発見も楽しいと思いますし、それこそキャストも変わってるので、どういうアプローチをするのかっていうのも、楽しみ方の一つなのかなって思いますね。アンサンブルもたぶん表現が違ったり、今年は白い鳥の活躍が多いというふうに感じてて、あれ、去年ここでは出てこなかったよな?っていうシーンにも意外と出てるので、そこは自分が1年生の時白い鳥をしたっていうのもあって、「あ、いいな~」って、ちょっと思うところでもありますね。
今、公演に後輩を誘ってるところなんですけど、

― あ~、うれしい~!

あと、今年は制限がなさそうなので、ホントにたくさんの方に見に来て頂いて、ヒメヒコをしてもらいたいと思いますね。

― ホントだよね~。

「キャスト募集!!」お願いだから、入って下さ~い!入ってほし~い!しんどいこともあるけど、その倍楽しいこともあるから、高校の青春の1ページとしてヒメヒコに入って活動してほしいなってすごく思います。

― ホント、その通り。いいこと言ってくれて、ありがとうございます♪

観に来て下さい♪♪♪

― ヒメヒコが継続してずっと続いてほしいもんね。その歴史の一人として、こはくちゃんがいるわけだから、その歴史を紡いでいくっていうか、流れをずっと止めないように・・・

自分が帰って来た時に、ヒメヒコなくなったよって言われるのが一番つらいから、私の妹、一番下の妹がヒメヒコに入りたいって、私の影響で言ってるので、どうにか続いて妹の代まで続いてほしいし、私は大学卒業してから鹿児島に就職しようと思ってるので、鹿児島に帰って来たからには、ヒメヒコの宣伝をしてもらう側だったから、今度は自分がして、間接的に太郎さんに返していけたらいいなって、思っています。

― すごいね。そんな先のことまで考えてて。

ヒメヒコが好きだから、したいって思う。

― ヒメヒコの未来を支えてくれてるっていうか思ってくれてるっていうか。

ぜったいに止めたらいけない活動だと思うので。

― こはくちゃんの熱い思いが伝わると思うし、戻ってきてくれたことでキャストが増えて、そういう意味で新しいヒメヒコを見せることができるよね。

そうですね。戻ってこれなかったメンバーもいるので、

― そうそう、そうなんだよね~。

その分も背負って帰って来てるつもりなので、そこはしっかりやり切りたいと思います。

― みんなの分もね。

はい。

― 楽しみにしてるので、頑張って下さい。

ご期待下さい!(笑) 

― めちゃくちゃ期待しています♪ ありがとうございました。

ありがとうございました。

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