特集

【第17回公演】インタビュー01 吉永佳奈(高3)

吉永佳奈
南大隅高校3年

☆頼れるリーダー! 大役を担って、新しいヒメヒコの扉を開く、かな!
ヒメヒコ歴:3年
趣味・特技:野球観戦、特に村上宗隆選手♪
幸せな時:愛犬「たかし」とのお散歩

― それでは、かなちゃん、よろしくお願いします。

お願いします。

― 3年生になりましたね。

なりました~。

― あっという間でしたね。いつも3年生の子とインタビューすると、そんな感じがして。ヒメヒコ生活はどうですか? 3年間してきて。

そうですね。もう日常の一部になってきましたね。やっぱりヒメヒコがないと、ちょっと暇(笑)

― そっか(笑)。高校から遠くだけど、何時くらいにここに来てるの?

バスの時間が変わっちゃって、もともと4時5分と5時15分の2便あったんですよ。でもなんか運転手不足で、ダイヤが変わっちゃって、4時55分のバスしかなくて、6時ギリギリで、めっちゃ急いで来てます。

― それは大変ですね。3年間ヒメヒコを続けてきて、また後で詳しく聞くかもしれないけど、自分が変わってきたとか・・・自分の3年間の成長で、思うことがありますか?

なんか、言い方が優しくなったかな・・・

― おぉ、すごい!

やっぱり後輩ができたっていうのがあって、去年はまだいなかったので、すごい不安だったんですけど、昨年卒業したみこさんに、どう伝えたら伝わりやすいんですか?とか相談をした時に、自分が言われて嬉しい言い方をしたらいいよっていうアドバイスをくれて、それを結構頑張って実践してます。

― なるほどね~。それって結構難しいっていうか・・・その時の気分とか状況でパッと言っちゃって、自分が今これ言われたらどう思うんだろうっていうのを考えないというか、最初は気が付かなかったりとか。

そうですね。昔はそうでした。結構感情的に言っちゃうタイプだったから。だからめっちゃ不安でした。後輩にそういう感じになっちゃって、嫌がられないかな、みたいな。

― でも、自分の思ってることを、はっきり言えるっていうことは、すごくいいことだと思うよね。ただ、それをオブラートも何もなくストレートにバーンってすると、強く聞こえちゃったりとか、そういう風に取る子もいるし、普通に取ってくれる子もいるけど、そうじゃない子もいたりとか。

そうです。難しいです。

― へー、みこちゃん、そんなこと言ってくれたんだね。卒業した先輩からアドバイスをもらえるってすごくいいですね。
あと、お稽古の中でそういうことも考えるんじゃない? セリフとかは、感情で表現することだから、この言い方でセリフを言ったら相手はどういう風に反応するかとかって。

確かに考えますね。ニュアンス・・・なんか以前、太郎さんが「語尾」で、感じ方が違うよっていうのをおっしゃってて、確かにって思いました。

― 語尾を下げるとか上げるとか?

フワッて言うのか、パシッと言うのか。・・・なんとか「だよ」(優しく)とか言うと自信なさげに聞こえたり。そういうニュアンス・・・。

― そうか~。強弱をつけたりとかね。なるほど、いい話をおっしゃってますね。言葉って本当に魔法みたいなもので、一つの言葉をそうやって上げる、下げる、強く言う、フェードアウト気味に言うとか、そういうので全然違うよね。それってスキルっていうか、技術的なことになるのかな?

そうですね。

― お稽古では、そういう練習とかもするんですか?

どうかな。私は結構演技が好きだったので、家でお姉ちゃんに聞いてもらいます。

― 前、お姉ちゃんと(遊びで)演劇やるっていう話をしてくれてたね。

(笑)そうです、そうです。

― そうか、今でもお姉ちゃんがそうやって聞いてくれてるんだ?

はい。(笑)

― お姉ちゃんだから気兼ねなくできるし、言ってもらえるし。で、その辺は上達してきたなって?

多分、一年生の時よりも、全然表現の仕方は変わったと思います。やっぱキャラも大人になっちゃったんで。あははは。めっちゃ(マナのキャラづくり)頑張ってますね~。

― そうか! マナの17年後だもんね! 今年ストーリー自体が第二章ということで、変わった内容になっていくと思うんだけど、その中で何か心境って言うか、心持ちっていうか、変わりましたか?

変わりますね。やっぱり高校生のマナから17年後の世界になると、変わりますよね。ずっと憧れてた姫子先生と同じ立場ではないけど、同じ「先生」になるってのは、考え深い感じですね。演じてたのがずっと生徒役だったから、よしのさんとか、もかさんがやってたやつを、私がやるのか~!?っていうのはありますね。

― 今までの姫子先生の先輩たちの演じてきた感じと今回のイメージってなんか違う先生なのかな?

私の印象は全然違うかな。姫子先生は姫子先生のキャラになってて、今回はマナが先生ってなるんで。

― そうか、マナが先生になるんだもんね。

そうなんです。やっぱりマナらしさを残しつつやっていきたいなっていう自分の目標があって、なんかおしとやか過ぎじゃない・・・昔のマナもちょっと残ってる感じ。

― そっかそっか。

だから全く姫子先生とは別かなって思います。

― あ~、新しいストーリー、楽しみだなぁ。それに、今回のストーリーはあまり知らないけど、これまでもお稽古の取材とか行くと、台本通りそのままじゃなくいろいろ演出は変わっていくと思うので、練習しているキャスト達は楽しいというか。

そうですね。前回「風になって」の演出は、公演の日の日曜日の朝に変えた気がする(笑)

― 公演の日曜日の朝に変えたの?!(笑)

そうです(笑)

― すごい重要なところが(笑) あのシーンは、本当にいいシーンというか美しいシーンだったよね。とても大事なシーンで。急なことだけど、だから本番で一番良い演出になるんだよね。毎回みんな、それをちゃんとその通りできるっていうのは、すごいなって思う。

集中力ですね。

― そうなんだ。集中力でそれできるんだ。

失敗は許されないっていうプレッシャーと、だからこそ覚えないとっていう集中力、かな~。
私は少なくとも、そういう感じでめっちゃ(集中して指示を)聞いてます。

― やっぱ緊張するのかなぁ。そういうことって。

そうですね。演出が以前と変わると、やっぱ緊張しますね。うまくできるかなって。

― でも全然観客には、そんなこと感じさせないからね。そこがみんなのすごいところだな~って思って。太郎さんもよく言ってらっしゃいますけど、どんなことが起きてもそこをうまく乗り越えていくっていう、そういう力がヒメヒコでは鍛えられるよね。何が来ても大丈夫、みたいな自信もね。うふふ。

― では、ちょっとだけ戻りますけどね、今かなちゃんの趣味、特技、興味とかそんなのはありますか?

今年に入ってWBC(野球の世界一決定戦)があって、もともとずっと野球は好きだったんですけど、再燃もっと好きになって、スワローズの村上選手を好きになりました♪ うふふ。

― あ~、「村神様」ね~。

そう、村神様♪

― 村神様はちょっと大変な時もあったけどね。

そうなんですよ~。そうですけど、好きでしたね。今も好きですけど、球場まで見に行きました♪ 夏休みに。うははは♪ 生(なま)宗隆(むねたか)を♪♪♪

― やっぱり現実に見ると違いますか?

違いました! おっきかったです。身長が。

― 身長が? そんな近くで見れたの?

結構、いい席を取れて。

― やっぱりスポーツ選手は大きいんだなぁ。

大きいですね。大谷さんはどれくらい大きいんだろうって思っちゃう。

― そうだよね。大谷選手はね~、おっきいもんね~。筋肉ムキムキでね(笑)
村上選手はどんなとこが好きなの?

なんか、かわいい♪

― かわいいんだ(笑)でもなんとなく分かる。

なんか、ゆるキャラっぽい感じ・・が、かわいい♪けど、野球してる時はカッコいいから、ギャップ? ギャップ萌え? あははは♪

― なるほど~。あの時(WBC準決勝)一番いいところで打ったもんね(逆転サヨナラ勝ち!)

そうですね!!!

― 感動の一発だったよね~。やっと出たか!みたいな。みんな心の中で応援してたと思うから、盛り上がりすごかったよね。それにしても、球場で見るっていうのはすごくいいね!昔から野球好きだったの?それとも観戦が好きなの?

小3くらいから2、3年、ソフトボールをしてて。お兄ちゃんの影響で。そこで野球のルールとかある程度は分かったんですけど、中学は続けたくなかったので、見る専門になりましたね(笑) お兄ちゃんが高校野球をしてたから、ちょくちょく試合を見に行ったりして・・・。

― お兄ちゃんがいるんだね。

4人兄弟です(笑)

― そっか。かなちゃんは何番目なの?

私一番下です。最後ですね。

― 末っ子ちゃんなんだ。甘えられていいね。

そうですね(笑)

― 今回は後輩が入って、下の子ができて先輩の立場になりましたけど、どうですか?

難しいですね。自分が甘えてた側だし、ちゃんとした部活をしてなくて、初めての上下関係のある活動だったので・・・しかも去年まで後輩がいないという環境だったから、接し方が最初、本当に分からなかったです。

― そうだったんだ~。今回はすごくいい経験になったね。去年は後輩がいなくて、寂しかったもんね。

寂しかったですね。

― 本当に危機的な状況だったよね。

本当にこんなに入ってくれて良かったなって。

― ほんとほんと、嬉しいよね。そういう経験があると、入ってくれることに対して、本当に心からありがとうって嬉しいし、一緒に頑張りたいという気持ちも強く思えるようになるよね。先輩としてね、どうした方がいいかなって、何か努力したこととかはありますか?

やっぱりさっき話した「伝え方」は、一番考えてたかな。あと、あんまりどれくらいの距離感で接したらいいのかっていうのが、分からなかったですね。めっちゃ壁を作っちゃうタイプなんです。

― えっ、そうなんだ。

人見知りじゃないんです。全然。けど、やっぱり一つ壁があるタイプで。だからその壁のどこを取っ払おう?みたいな。今も結構悩みますね。やっぱり全員に壁があるわけじゃないですけど、今は何人かは壁を置いてしゃべっちゃうこともあるから、どうすればいいんだろうっていう感じですね。

― それは難しいよね。

難しいです。

― それは大人になってもやっぱりいろんな人間関係の中で難しくて、その人のことを知らないといけないし・・・ん~難しいよね。

難しいですね。

― さっきのお話じゃないけど、同じセリフでも人によって捉え方が違ったりとか感じ方がやっぱり違うから、この人だったらこういう言い方をしないとなーとかね。そういう細やかさっていうのかな。そういうのがすごく必要になってくるスキルがいるよね。

そうですね。

― インタビューとかしてると、なんか冬合宿でだいたいパ―っと弾けるみたいな。

確かに!

― でも弾ける前に先輩後輩で話し合いをするみたいな。そういう時もあるし、泣きながらみんなで思ってることを、今まで溜まっていたことっていうのかな。涙と共に話しする子がいたりとかね。だから冬合宿、すごいことなんだなって毎年毎年思うんだけど。今年はどうなるかな。

一晩中いると、やっぱり変わりますよね。

― 今かなちゃんが話してくれた壁、どれくらいの壁だとか、壁の厚さも薄さもあるじゃない?

ありますね。

― 何枚あるかとか(笑)、全然なしでもいいんだ、みたいなこともあるかもしれないし、すごい人間勉強だよね。

人間勉強です。

― 公演が終わった後、また振り返った時にね、なんかきっと会得していると思うよ。楽しみだな。
・・・あと自己PRとか、自分はどんな人だと思うかっていうのは、変わってきたっていうか、今自分はどんな人なのか・・・?

どんな人なんだろう。私、去年なんて言ったんだろう?

― 案外自分のことって聞かれると悩んじゃうよね。

悩んじゃいますね。

― 別に正解とかってのはないんだけど・・・思うところがみんなそれぞれ違うし、性格的なことをいう子もいれば、ヒメヒコに入って変わった自分がいるみたいなことを言う子もいれば、・・・今はどんな、かなちゃんなんだろうって。

去年と何が違うんだろう? なんだろうな~・・・。え~、どうなんだろう。なんだろうな。
話がずれちゃうかもしれないんですけど、なんかポスターを見て、友達とかが、「えー?かなちゃん、何役するの?」って来た時に、先生役なんだって話をしたら、「えっ?できるの?」みたいな感じで言われるんですよ。多分学校では、結構おちゃらけてるから、全然真面目じゃないんですよ(笑)なんかずっと変なことで笑ったり、お笑いとか、ボケとかめっちゃしちゃうから、絶対想像ができないから。私は多分、切り替える、すごいいろんな顔を持ってるんだろうなって思います。
学校での顔と、ヒメヒコでの顔、家での顔とか。その振り幅がすごい~って思いますね。

― そうなんだ~。みんなヒメヒコ見に来てくれたらね、(かなちゃん=マナ)を見て、みんなあっと驚いて、すごい引き込まれるよね(笑)あのかなが・・・みたいな。

なってくれると嬉しいですね。

― 感動もひとしおだと思うね。ギャップがあるの。さっきの村上選手の話じゃないけど、
ギャップ萌え(笑)

(笑)萌えてくれるかな(笑)

― 萌えてくれるよ~。うふふ。

1年の時は、コロナで高校生が入れなかったから行けなくて、去年は検定とかぶって行けなくて、今年こそは行きたいってみんな言ってくれてて、チケット買ってくれた子もいて。

― 嬉しいね~♪

だから、めっちゃ頑張らないとなって。ギャップ萌えにして(笑)

― (笑)本当、来てくれるっていうのが、また励みになるしね。特に学生さんたちが来てくれると嬉しいよね。

中学生とかが来てくれて、入りたいって思ってくれたら、ですね~!

― では次の質問ですが、かなちゃんの幸せな時は?

幸せな時・・・幸せな時は・・・最近犬を飼って・・・名前が「たかし」って言うんですけど(笑)

― (笑)

私がネーミングしたんじゃなくて、お姉ちゃんがネーミングしたんですけど(笑)
で「たかし」を飼ったんです。お母さんの友人からもらって育てて今5ヶ月。こんなでっかい。

― 犬は成長速いからね。もう成犬ぐらい大きいよね。

で、その子とお散歩してる時が楽しいです♪ 私、なんか、すごいいろんな芸を教えられるんです。犬ってすごい従順だから(笑)すごい楽しいです。あははは♪

― 言うこと、聞くからね~。

そう、ボール投げたらボール取ってくれるし。

― かわいいなぁ~。犬種は?

なんか柴犬と雑種なんですけど、柴犬味が強いです。ちゃんと眉毛があります。

― (笑)本当?しっかり柴犬のDNAが・・・(笑)

はい、かわいいですね~♪

― お散歩とかそういうのも家族でしたりとか?

私がしてます。親は仕事で遅くなっちゃうので、ヒメヒコない時は基本してるかな~。

― 5ヶ月だったら結構元気だよね~。

元気です!

― 中型犬になるのかな。うちは大型犬飼ってるもんだから。

え~、雑種ですか?

― うちはラブラドール。

え~、かわいい♪ なんて名前ですか?

― ミント(笑)

(笑)誰が付けたんですか?

― 息子がね~(笑)だけど(犬は)男の子でね。なんか、どっちつかずの名前なんだよね(笑)。

散歩したりするんですか?

― するけど、ほぼ私の担当(笑)

え~! Mくん(実は友達)にさせてくださいよ(笑)

― 行かないよ~。いい運動になるのにね。行っても庭の周りを回るだけ。
私も犬大好きで・・・、ホントにかわいいよね~♪ うちも半年くらいで、こんな大きくなって(笑) 今老犬にちょっとなりかけてて、9歳なんだけど、歩き方がもう、ちょっと、とぼとぼみたいな。あまり走らなくなっちゃったのよね。

「たかし」は、走り回りますよ。ずっと走ってる。

― でしょう(笑)まだ5カ月だからね♪

~そして、かわいい「吉永たかし」君の話で大盛り上がり、たくさん話しました♪~

― えっと、何の質問だったっけ? 幸せな時の楽しい話だったね(笑)
では最後、メッセージをお願いします。公演に向けてのメッセージですね。

はい。去年と全然違う脚本になって、第二章でデカデカと(ポスターに)出てました。私も去年・一昨年とは違うマナを演じさせて頂きます。自分をどう演じるのかっていうのをギリギリまで考えるので、本番にどう表現されているのかっていうのを楽しみにしてほしいのと、1、2年生、3年生も、3年生は成長を感じてほしいし、1、2年生はどんな新人が入ってきたのかっていうのを、皆さん楽しみにしてくれたら嬉しいなって思います。みんなすごいんで。上手だし。本当に上手ですね、新しい子たち。

― 上手なんだ。

生き生きしてますね。楽しそう。フレッシュですね♪ うふふふ。

― へぇ~、フレッシュなんだ! いい言葉だね♪ では、今回の17回の公演も楽しみにしていますので、頑張ってくださ~い!

はい、頑張ります。

― かなちゃんはリーダーになっているから余計大変だと思うけど。まとめ役だからね。

そうですね。めっちゃ相談してますね。もかさんとか、去年のリーダーだったので、どういう風にまとめてましたかとか相談してました。

― 先輩に相談できるのはいいですね。やっぱりリーダーというのもプレッシャーなのかもしれないけど、かなちゃんしかいないし!リーダーは。頑張ってくださいね。

はい、頑張ります!

― ありがとうございました~。

ありがとうございました。

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