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【第17回公演】インタビュー03 曽田梨空(高3)

曽田梨空
鹿屋女子高校3年

☆激しくしなやかに、美しく舞い踊る白い鳥、りあ!
ヒメヒコ歴:3年
趣味・特技:友達とカラオケで歌うこと
幸せな時:一日が終わって布団に入る時

― 3年生になりましたね~。

はい。なれました。

― なれました!?(笑)頑張りました。3年間、ヒメヒコも続けてこれましたね~。どうですか? 3年間を振り返ってみて。まだ公演まではあるけど、1年生の時からずっと頑張ってきたのでね。

今年は自分の中ですっごい成長できたなって感じて、去年まではやっぱり私はダンスだけが得意っていうか、自分ではできてたなって思ったんですけど、今年初めて後輩ができて、やっぱり後輩よりも頑張らなきゃっていう、上級生としての自覚が出てきて、今年は声もすごく出るようになって、演技も自分の中では去年より全然できるようになったなって感じです。

― 成長のきっかけっていうのは、後輩が入ったからってことなんですね。

はい。ですね。

― 去年は誰も入らなかったからね。

そうなんですよね。一番は入ってくれたから・・・。

― それってすごい嬉しいし、感謝もできるし、入ってくれてありがとうって思うよね~。

はい、思いました。

― 自分を振り返った時に、3年生で結構グッと変わったって感じなんですね。

はい、3年生で変わりました。

― そうなんだ。声が出るようになったっていうのは、何か努力したとか、きっかけがあったの?

いや、特になくって。去年からソプラノになって、去年はもう全然声が出なかったんですよ。
今年になって。やっぱり最初は全然声が出なくって・・・地声とか。で、ある日一人ずつ
「民衆の歌」を歌ってみようかって太郎さんが言って、マイクを耳にかけて一人ずつ歌った時に、太郎さんが「すっごく声が出るようになったね」って言ってくれて、そこで初めて、あっそうなんだ、みたいな。そこでまずは、成長を感じました。

― そうなんだ~。なんで声が出るようになったのかなぁ? 3年生になって吹っ切れたのかな?

だと思います。はい。

― もう一番上の上級生だしね。それは嬉しかったね~。

はい、嬉しかったですね。

― だけど白い鳥になったのでね(笑)ダンスが得意っていうか、ほんときれいに踊ってるもんね~。

全然まだまだです。うふふ。

― 白い鳥はなりたいと思ってたんですか?

はい、ずっと憧れでした。

― 白い鳥の練習ってやっぱり一人でしないといけないし、みんなは向こうで稽古してるし、そういうのはどうですか?

結構私は一人でいる方が好きっちゃ好きなタイプだから・・・たまに笑い声が聞こえると何だろうなって思うんですけど、全然。はい。

― 集中もできるしね。それなら良かった。たまに寂しいって思う人もいるからね。

ですよね。はなさんとかが言ってました。

― あ~、そっか。そうだったんだ。なんか新しい振付が入ったりしてきてるみたいだけど、それは何曲もあるの? 新しい振付の場面っていうのが。

結構あります。でももう去年と台本も違うので、じゃあ、去年からあるダンスも全部変えちゃおうと思って、ところどころは残して、前の白い鳥のちなつさんとか、はなさんの振りをもらいつつ、ほとんどはもう変えて。

― へ~そうなんだ。その振りは、自分で自由に創作することができるの?

はい。でも、りかさん(ヒメヒコOGで親戚の方)が考えてくれました。

― 一緒に創ってくれたり、教えてくれたりして?

今日も来てくれました。

― りかさん、もうヒメヒコ大の理解者だし、踊りのこともよく知っているから、それは本当に心強いし、頼もしいね。そしてそれを、りあちゃんがすぐに覚えて、すぐに体現できるっていう。すごいコンビですね。

ありがとうございます。やっぱり最後の年だから、(りかさんが)何でも私ができることがあればしてあげるよって言ってくれて、めっちゃ嬉しかったです。

― 去年も出てくる場面とかが結構増えてて、白い鳥のね。白い鳥の存在感、結構あるなって思ってて、今年はまた話が変わるから、また出るところもいろいろ変わるとなれば、もっと見ごたえがあるんじゃないかと思って、すごい楽しみです。衣装とかは一緒なのかな?

一緒です。

― (りあちゃんのお家は日本舞踊の教室で、小さい頃から日本舞踊を習っているので)創作する時に日本舞踊の独特の動きみたいなものは、取り入れたりとかするんですか?

してます。練習してる時に、結構肩の落とし方とか首の使い方ができてなくって、その時にりかちゃんが日本舞踊と同じだよ、みたいな感じで、教えてくれて。手とかの動きも。

― そうそう、手の動きとかね。舞踊って、日本舞踊も違うし、バレエも違うし、伝統芸能も歌舞伎とかもいろいろそれ独特の動きがあるけど、りあちゃんの得意な日本舞踊の動きが出せたら、それはまたすごくきれいだよね。

うふふふ。おばあちゃんも喜んでくれました。

― おばあちゃん?

はい。日本舞踊の先生をしてて。

― あっ、以前お会いしたことある先生ね。そうか、家族の方も楽しみにしてるでしょうね。

はい、楽しみにしてます。

― 良かったね~。・・・ちょっと最初に戻りますけど、え~(高校と学年と名前をもう一度聞いて・・・笑)今、趣味とか興味あることとか、好きなこととかって何かありますか?

友達と一緒にカラオケに行って、歌を歌うのが好きなことです。

― それってコロナの時できなかったと思うけど、その前も好きだったんだっけ?

いや、あんまり・・・(笑)

― じゃあ、カラオケで歌うことで声が出るようになったとか?

あ、多分、それもあると思う。

― なんでカラオケに行くようになったの?

鹿屋って遊ぶところが少ない。もうカラオケしかなくなっちゃう(笑)結構カラオケに行くことが多くって、それで友達とワイワイしながら歌ったらすっごい楽しくて・・・。

― そうなんだ。歌う楽しさがきっと身について、歌えるようになったのかもしれないね。

それもあると思う。

― コロナが終わって、カラオケで歌えるようになって良かったよね。

本当に。うふっ。

― 楽しく歌えるっていうのはね、声出すのにすごい大事だと思うから。鹿屋に遊ぶところがなくって良かったね(笑)

そうですよね(笑)逆に。

― 無理やりカラオケにしか行けなくて、歌が上手になるっていう(笑) ちなみに、どんな曲を歌うの?

結構幅広くて、ジャニーズも知っているのがあれば歌うし、ドラマの主題歌とかも歌うし、K-POPの歌も歌ったり。

― そういうのって結構覚えが早いの?

はい!

― すごいね~。

好きな曲ができたら、ずっと聴いてるんですよ。お風呂とかでも。だから覚えて。

― たくさん聞くことだよね。ノリはいい方なの?

だと思います。うふふふ。

― なりきってね。

結構ふざけるときはふざけます。えへへへ。

― 楽しそう♪ ストレスの発散もできるしね。では次の質問で・・・りあちゃんの幸せな時はどんな時かな?

幸せな時は・・・最近ここ1年では・・・学校があって、それプラス進路のこともあって、長期休みはバイトもして、ヒメヒコもして、そしたら帰る時間が遅くなりますよ。9時半とかに帰ってきて、お風呂とかご飯とか済ませて、布団にバーンってなった時が、幸せなんですよね(笑)

― いるいる、そういう子。布団の中とかね、寝てる時とかね。忙しいもんね~。

来週からは自動車学校にも行くので、自動車学校に行ってからヒメヒコ来て。

― そうなんだ。遊びじゃなく、勉強しないといけないしね。すごいね。充実してると言えば、充実してるけど、やっぱり癒される時間が必要だからね。布団でゆっくり寝られるのがね。

そうなんですよ~。

― 進路はもう決まったの?

決まりました。進学で、言語聴覚士になろうと思ってて。で、霧島の北部の方にある、鹿児島第一医療リハビリ専門学校。

― そうなんだ。どうしてそういうのになろうと思ったの?

りかちゃんが作業療法士なんですよ。で最初は作業療法士がいいなとか思ってて、でもやっぱり就職になって、そしたら資格を持ってた方が将来困らないよみたいなのをいろんな人から聞いて、で、また作業療法士になろうかなと思ったんですけど、友達がソダリー(リアちゃんの呼び名)は言語聴覚士に向いてると思うよって言ってくれて、で知らなくてその時言語聴覚士って。で、いろいろ調べたら、ああ、確かにこういう仕事好きかもって思って、なろうと思いました。

― そうなんだ~。友達がよくりあちゃんのこと見ててくれてね、いいアドバイスをくれたよね。

そう、本当に感謝してます。

― どういうところが自分に合ってるなって思ったの?

オープンキャンパスに行った時にいろいろ体験させてもらって、作業療法の方も体験させてもらったんですけど、向いてなくって。その作業よりは言語の時に体験したことが楽しくって。言葉とかそういう。だからやっぱり言語聴覚士がいいなって思って。

― 本当に自分に合ってるものを見つけられたから、良かったね~。

そうなんですよ。

― そのお友達に感謝だね。

めちゃくちゃ感謝してます。

― 決まったんだね。

決まりました。

― おめでとうございます。これで安心してヒメヒコに没頭できるわけですね。ふふふ。

です。うふふふ。

― では次に・・・りあちゃん、今自分はどんな人だと思いますか?

自分はどんな人・・・前までは大人数でワイワイワイをするのが好きで、友達としゃべったりとか今でも好きなんですけど、今年になって一人でいる時の方が好きになりました。学校では友達とワイワイ、放課後は遊ぶとかありますよ。そういうのが好きなタイプだったんですけど、最近は早く家に帰ってゆっくりしたいなみたいな・・・。

― 気持ちの落ち着きどころが見つかってた感じかな。

猫を飼ってて、早く帰って、「ピノ」って言うんですけど、ピノちゃんに早く会いたいな~みたいな感じで。

― 去年も言ってた、猫のピノちゃんですね。アイスのような名前だって話してたよね。ピノちゃん元気?

元気です!

~それから魔女の宅急便に出てくる黒猫「ジジ」にそっくりの猫のピノちゃんと、インタビュアーの犬の話でお互い「カワイイ~♪」と大盛り上がり~(年の取り方とか、一緒に寝て癒されるとか、ピノちゃんの写真毎日撮ってるとか、いろんな話しました)

― というわけで、お互いネコちゃん、ワンちゃんに癒やされましょうね♪
それでは、ヒメヒコの話に戻って(笑)、りあちゃんの目標とか努力してることとか、何かあればお願いします。

今年、自分がずっと憧れてた白い鳥になれて、もう本当に嬉しくて、で、かながヒメじゃないですか。1年生の時から、かながヒメで、私が白い鳥でコンビしたいねって言ってて、それも叶(かな)ったんですよ。めっちゃ嬉しくて、で、やっぱかなも努力してるので、私も一緒に努力して初めて役を取ったので、分からないこととかちょっと不安なこともあるんですけど、りかちゃんに教えてもらいながら、すっごい練習を頑張ってます。

― そうだったんだね~。今年の白い鳥では、りあちゃんなりの白い鳥で、こんな鳥っていうイメージっていうか、こういうところを見せたいっていうのがありますか?

私は柔らかい動きが得意なので、今年はヒメの気持ちとかに合わせて、強く、激しくしてる部分もあるんですよ。激しいダンスが苦手なので、それを取り入れて頑張ってるので、激しく踊ってるところを一番見てもらいたいなって思います。

― 私個人的には、柔らかい白い鳥っていうのもいいなと思ってて、もちろんヒメの強さとかもあるけど、やっぱり優しさとか柔らかさっていう女性の動きっていうのもヒメは持ってるから、結構白い鳥で柔らかさっていうのかな、優雅とまでいかないけど、そういう部分の表現も見てみたいなって、個人的にはあります。

そうなんですか~。

― 毎年毎年それぞれの白い鳥の子たちがテーマを決めてやってるから、それはもうそれで毎年楽しみだし、すてきですけど、りあちゃんが得意の柔らかい部分を持ってる部分も、すごく見てみたいなって思いますよ。もちろん、激しい部分もですけどね~。

頑張ります!

― じゃあ最後に、公演に向けてのメッセージをお願いします。

はい。今年はやっぱり、台本も去年と全然違って、私達の代で初めて一からスタートみたいな感じで、私達も初めてだし、後輩たちも初めてだし、いろいろ分からないことだらけで今一生懸命みんな頑張ってるので、それを2月の公演までに太郎さんにみんなでついていって、頑張って完成させて、最終的にはこのメンバーで良かったね!成功したね!ってなって、お客様たちにも、泣かす勢いで(笑)感動してもらいたいです。

― うん、お客さん泣かせよう!

でも泣けると思うんですよね。

― 私なんか、台本さっきちらっと読んだんだけど、それだけで泣けるもんね(笑)

ですよね!!

― なんかストーリーが、すごいいいよね~。

白い鳥だから袖から見てることがあって、「えぇー」みたいな、もうこれで泣けるみたいなところがあって。

― そうだね~。そこに白い鳥も入って・・・さらにだよ~。

そう~。入りたいけど~。

― そこの大事な白い鳥のね、踊りっていうか演技がね(泣かすのよね~)。感動がさらに感動を呼ぶ白い鳥でね、感動をプラスしてください。楽しみにしてるので、頑張ってくださいね~♪

はい、ありがとうございます。

― ありがとうございました。

【なぜかインタビュー後の会話】

― 公演、楽しみだな~♪

でもあとちょっとしかないんですよね。

― そうなんだよね。あっという間に冬合宿だしね。冬合宿終わったらガーって追い込みだし、

そうなんですよ。毎日稽古だし。1月からは衣装も着て、多分みんなの気持ちもまた強まるみたいな。

― そっか。でもそれも楽しみだね~。

だけどなんかもう終わっちゃうから、なんかなーとか思って、泣けちゃう。

― そうだよね~。泣けちゃうよね~。うーんまあ、1つの通過点というかね、その後もまたみんなで集まったりできるしね。その仲間ができたっていうのは、すごくいいよね。

そうですよね。

― 本当に私、一生の宝だと思うからね。みんながね、集まれるっていうのは、終わってからも続いてるっていう。一旦その公演では、区切りがつく感じだけど。

会えますもんね。

― そうそう。もうね、鹿屋に来れば、文化会館に来れば、連絡ね。今はちゃちゃっと連絡取れるし(笑)

確かに~。

― なんかちょっと会いたいなと思ったら、どこにいてもすぐ会える感じじゃない?

確かに~。

― そういう仲間ができたっていうのは素晴らしいなって。いいなって。

ですよね~。高校生にしかできない。

― それは本当にヒメヒコならではのね、すごい宝っていうか。

一生の宝ですよね~。

― だから、もう最後のみんなのセリフっていうか叫び(「大隅大好き~!!!」のこと)で、泣けちゃうよね~。

泣きますよね~。

ここに戻ってくるんだって。あの最後の歌とかさ、もうボロ泣きになっちゃうよね(笑)特に3年生は。

そう~! だから今年は泣かないようにしたいんですけど・・・無理ですよね(笑)

― 無理無理、絶対無理(笑)

舞台の上では、やっぱ最後までは泣きたくないんですけど、なんか泣いてしまいそう、みたいな~。

― 物語が終わればもうたくさん泣いていいよ♪ 本当それを見ても感動するし、美しい涙だなって。

【また別の話】・・・(インタビュアーの関係者がヒメヒコメンバーになったので)

― りあちゃんが、声をかけてくれたから入ることになって、ありがとうね♪
小学校の時、同級生だったって声をかけてくれて(覚えててくれて)、その後、たいがくん(ヒメヒコOB)と二人で話して(うまく勧誘して・笑)くれたじゃない? あれで結構心が決まったと思うんだよね。

あ~、そうだったんですか!良かった~。

― 本当にりあちゃんのおかげだと思うよ。ありがとうございます。

いえいえ。3年生になった時は、どうしようかなーみたいな言ってました。

― え?ほんと? 

言ってました。言ってました。

― (笑)

どうしようかなーとか言ってて、でもやっぱり続けたから、良かった良かったと思って。

― 本人が一番そう思ってるんじゃないかな。良かった、良かったって。本当に仲間のおかげだね。りあちゃんに感謝しています。また一緒にね、よろしくお願いします。

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