星原栞奈(ニックネーム:)
鹿屋女子高校1年
☆勇気をもってヒメヒコに挑戦、苦難に負けない明るいキャラ、かんな!
ヒメヒコ歴:1年目
趣味・特技:読書・舞台鑑賞・おしゃべり
幸せな時:ヒメヒコの時間・家族の存在
(インタビュー前のかんなちゃん)
昨年の先輩たちのインタビューを読んでみたら、みんながしっかりしたことを言ってるから、自分がそんな風に話せるのだろうかと心配していました。
― みんな、何も考えてなくて(準備なしでってことよ!)この場で考えたことを話しているから、全然大丈夫です。雑談の様に話してるだけだから~(笑)どうですか? 先輩たちのインタビューを読んで、かんなちゃんが印象に残っているのがある?
一番読んでいるのは、やっぱり、ひいろ先輩。舞台に入ったきっかけを知らなかったので。やっぱり先輩たちも一年生だったから、同じ視点で、あ、そうだったんだって。
― そうだよね。そうそう、だからあれ(インタビュー記事)そういう記録っていう意味ではすごく良くて、3年分は残しておこうかなと思ったので、残しておくんですけど。やっぱり一年生の時、こんなこと言ってたなとか、先輩になれば自分も振り返れるし、今言ってくれたみたいに、最初はどうだったんだろうなとかって思った時に、ああ、そうだったんだって、こんなことあったんだとか、こんな風に思ってたんだとか。今は明るいけど、その時はなじめなかったとかいう子もいるし。
でも一番驚きだったのは、冬也先輩の(インタビュー)で、後輩に優しくできないかもしれないし、後輩ができたらイライラしちゃうとか、当たっちゃうかもしれないしって、でも、ぜっんぜん(全然)そんなことなくて、すごい気を遣ってくださる。すごい優しい人で、読んだ時に衝撃がすごくて、えっ、そうだったんだって。私も先輩たちがすごく大好きだから、後輩が入ってきた時のことを考えたりするんですけど、でも、やっぱりそれを先輩達に言ったら、後輩入ったら結構変わるよって。
― そうそう、そうなんです。だからまた、一年が楽しみだなって思いますね~。今年、冬也くんのインタビューの時も、まぁまだちょっと悩んでいるところがあって、そんなことないんじゃない?って。やっぱりそういう痛みというか、そういうのが分かっているほど、人には優しくできると思うから、気を遣って後輩たちに接して、できてるんじゃないのって思ったけどね。だけど本人は、まだできてるかどうか分からない、みたいに言ってました。
後輩からしたら、もう十分過ぎる程・・・他の先輩方にもそうなんですけど、すごく優しくしてもらえる。中学校とか小学校の時も色々結構してて、小学校の時は吹奏楽部に、中学校の時はバスケ部に入ってて、二つとも中途半端で終わっちゃったんですよね。後輩が入る前に全てやめちゃったって感じ。結構、二つとも色々トラブルがあって、やめちゃったんですけど、だからやっぱり後輩を持ったことがないので・・・怖いんですよね。
― そうなんだね。それはそうと、ちょっと先に・・・高校はどこ?
女子校です。
― 鹿屋女子校の・・・
今一年生です。
― 一年生ですね。名前はフルネームを教えてもらっていいですか?
星野かんなです。(栞に奈良の奈です)
― は~い。さっきの話に戻りますが、一年生なのに先輩になった時のことを考えてるんだね。
同い年だった時の先輩のインタビューがあるよって聞いてから、インタビューを読むようになって。
― そうなんだ。
その時にやっぱり一年生で、今は同い年の時の先輩たちの目線とかを読んでて、やっぱり先輩も先輩になるのは不安だったんだなって思って、それからずっと考えるようになりました。
― へ~、そうなんだ。インタビューが役に立ってて良かったです。
レポートも。
― 本当ですか? ありがとうございます♪
去年のもその前も前も、ずっと読み終わったらまた読んで。吉永かなさん、小学校と中学校が一緒だったんです。中学校の時の担任の先生も一緒で。ヒメヒコを知ったきっかけは、かなさんだったのがあって、お父さんが上谷さん(ヒメヒコバンドの方)と知り合いで、会社の同期だったんです。
― そうなんだ!
私がベビーカーの時に会ってたんですよ、上谷さんに。
― ほんと~? すごいね。
で、 ヒメヒコのポスターが中学校に飾られてて、見てたら、かなさんと担任の先生が一緒で、その担任の先生が「これ、俺の教え子なんだよ。今回出るんだよ」って。私もかなさんを何回か見たことがあって、あの人が出るんだなと思って。すごい上手いから見に行ってって言われて、お父さんも知り合いが出るからっていうことで、お父さんと一緒に観に行って、わぁ、すごいな~と思って、すごいびっくりしました。最初の豊年節で、すごいって。
― なるほどね~。もう圧倒されたというか。
その担任の先生が、かなさんは中学校1年生、2年生、3年生の時もずっと文化祭の劇で主役だったって言ってて。結構ベテランの先生なんですよ。今50くらいの先生なんですけど、「俺がもう何十年見てきた文化祭の劇の中で、かなはダントツで上手かった」って。
― そうだったんだ~。
そうなんだ。すごい人だったんだなって。
― そうなんだね。ヒメヒコの時もすごかったもんね。最初からマナで。中学校はどこだったのかな?
高山中学校です。
― 先生は演劇担当とかいう感じだったの?
いや、別に体育の先生で、元々そんなに演劇のすごさとか分からなかったけど、でもかなさんのすごさだけはすごい分かったみたいな。
― もう全然、桁違いに上手かったんだね。
ちょうどかなさんと入れ違いで中学校に入って、観れなかったんですよ。だから惜しいな~!って思って。
― 残念だったね~。
残念でしたね。小学校の時はやっぱり劇とかはなかったので。
― そっかそっか。元々かんなちゃんは、劇とかお芝居とか好きなの?
そうですね。劇は結構好きなんですけど、舞台とかミュージカルとか好きで、年に1回くらいは観に行ってたりするんですけど。舞台にハマったのは、ちょうど初めてヒメヒコを見たぐらいの時から、ハマって。
― そうなんだ。ヒメヒコがきっかけみたいな、そんな感じ?
ちょうどヒメヒコのことを知った時ぐらいに、舞台のことも同時に知って、興味が湧いて、舞台を観に行くって予定が立って楽しみだなって思った時に、ヒメヒコがあって。
― あ~、そうなんだ。
初舞台をヒメヒコで観たみたいな。
― へ~、そうだったんだ。楽しいことが重なって良かったね。ちょうどその時ヒメヒコもっていう。
そう。入ったのも去年のかなさん(がきっかけ)で、最初は入るか、結構悩んでたんです。
― そうだったんだ。
ずっと中学校の時とかも劇は出てたんですけど、ずっとナレーションだったんです。出たかったんですけど、放送もしてたのもあって、「お前はナレーションだろう」っていうことで、ナレーションしかしてなかったから、やっぱり実際に舞台に出るっていう(ことに対する)不安もあったので、結構悩んでて。
― へ~、なるほど。
でも去年のかなさんの観てから、この人みたいになりたいなっていうのはあるんですけど、舞台とかも見るのも好きだったのもあって、この人みたいな・・・なんだろう・・・ヒメヒコの皆さんが舞台に立っている姿がすごい楽しそうだったっていうか、最後はみんな泣いてて。だから、ずっと続けられてたものがなかった分、こんなに泣ける、好きなものに楽しんで泣けるっていうのは、すごいいいなって思って。自分の好きな舞台っていう分野だったのもあるので、やっぱり入りたいな、と思って。
― じゃあ今度こそ、続けられる感じがして?
そうですね。
― で、入ってみてどうですか?楽しいですか?
楽しいですね♪
― それは良かったね~♪
私、姉がいるんですけど、双子なんですよ。
― そうなんだ!
私、かんなで、もう一人は、あんなって言うんですけど、一卵性で顔がめちゃくちゃ似てるんですよ。今、中央の進学で、あんなも(ヒメヒコに)入らない?って言ってたんですけど、本人もやっぱり舞台が好きだから、入りたいとは言ってて。でも国公立を目指して勉強が大変で、どっちとも手を抜きたくないから、どっちかを中途半端にするぐらいならっていうので、ヒメヒコだったらみんなに迷惑をかけてしまう。中途半端でみんなに迷惑をかけるぐらいなら、最初から入らないって言ってて・・・。
― あ~、そっか~・・・。
でも結局、10月1日に入るんですけど。ふふ。
― あ、そうなの?(笑)
(笑)入るんですけど。
― やったー、やったー!!
入ります♪
― たぶん、かんなちゃんが、楽しそうにやってるからかな。
そうなんですよ。楽しい、楽しいってやってるので。
― 性格的には似てるの?
昔は似てたんですけど、今は結構逆なのかなっていう感じです。
― へ~、そうなんだ。
笑いのツボとかは似てるんですけど、性格が結構・・・昔は一緒にマイペ~スみたいな感じだったんですよ。二人で一緒にマイペースみたいな感じだったんですけど、やっぱり成長するにつれて、あんながしっかりしてきて、私がマイペースに取り残されてるみたいな。
― そうなんだね。
あんながしっかりしてきて、私がその分スネをかじってきて、みたいな感じで。
― そっか、そっか。でも全く同じでも面白くないしね。うふふ。その子らしさがあったほうがいいからね。
お互いのできないところを支え合って、みたいなことも結構ある。あんなはしっかりする分、結構、豆腐メンタルっていうか、メンタルがちょっと弱いところがあるんですよね。頑張ってたテストで、目標にしてたものにギリギリ届かなかったっていうのがあったりとか。頑張り屋さんだから、やっぱり上手くいかなかった時に、ちょっとメンタルが弱かったりして。そういうところは、マイペースな私が「大丈夫だよ。どうせできるから」みたいな感じで言って。うふふふ。
― でもそうやって、お互いに補い合いながらできるっていうのはすごくいいね~。
結構、楽して。なんか、今の歳ぐらいの時とかって、兄弟とか双子の仲が悪くなるって言われてるんですって。
― へ~、そうなんだ。
中学校くらいの時に、お医者さんに言われるんですよ。思春期とか、高校とかに、別々の友達ができてとかいうのがあるんですけど、君たちは全くそんなことがないねって言われるんですよ。ずっと二人でいるみたいな感じだから、ヒメヒコにも出てほしいなって思ってたので、うれしいです♪
― うれしいよね~♪ 高校は違うんだよね?
高校は違います。最初は、お母さんが女子校だったので、二人とも女子校に行こうって言ってたんですけど、あんなは、私は勉強がしたいんだって言って(笑)、中央に行って。「裏切り者~」みたいな感じ(笑) 中学校になってから、最初は私の方が勉強ができたんですけど、どんどん追い抜かれていって。結局、ちょっと進路も違って。結構、周りにも言われたんですよね。あ、学校違うんだ、一緒だと思ってた、って。なんですけど、やっぱり、一緒でもちょっと進路が変わってくるかなっていう。
― そうだね。本当にそれぞれ、その子その子の生き方があるからね。
私は寂しいんですけど・・・。ずっと「女子校に行かない?」みたいな、ギリギリまで。ずっと渋ってたんですけど。やっぱりダメか・・・って。
― でも普段家で仲がいいんだったら、いいのかもよ~。でも、うれしいね。10月から入って来てくれるって。一番うれしいじゃない?
めっちゃうれしい。うふふふ。でも、やっぱり勉強も今大変と聞いてるんで、だからヒメヒコも楽なわけではないんですけど、少しあんなが落ち込んじゃうところもあるので、あんまりそこで強要してほしくないなっていう気持ちもあるから、私の大好きな先輩たちに任せて・・・。
― 多分、かんなちゃんがいてくれるから、その中でもできるって思ったんじゃないかな。もし一人で自分だけだったらちょっと大変だし、できないって諦めてたかもしれないけど、かんなちゃんがいるからこそ、何かがある時にはサポートして、お互いに。分かり合ってるからね。
昨日、「入る!」って決断したんですよ。
― お、そうなんだ。
それで、やっぱり、かんなが先に入っててくれて良かったっていうことを言われて、良かったな、先に入っててって。私も最初、一人で入るのは結構不安だったんですよ。でも、やっぱり入って正解だったし、私が先に入ってて良かったっていうのはあるので。
― ほんと、そう。かんなちゃんが、一人で入る時は不安だったけど、そこをどんな風に考えて、入ろうって思ったの?
うーん、なんだろう。でもやっぱり、あんなが最初、二人で女子校に行こうっていう話をしてたけど、やっぱり自分で決断して、自分で頑張りたいって思ったことを一人で進んでて。でも私はやっぱり、親が行ってたからっていう、安心っていうので女子校を選んだので、自分でもどこか一人でやらないといけないことっていうのを考えて、で、先にヒメヒコに入りたいって思って。
― えら~い!
そこでちょっと決断したところもあったので、一人で頑張れるところを、と思って。
― そうだったんだね~。すご~い!
ま、結果的にあんなが入ってくるんですけどね。
― だから、お互いに成長を見て、成長し合ってるって感じだよね。
相手が成長したら、私も成長しようみたいな感じで。
― そうそう。そのかんなちゃんを見て、お姉ちゃんも入って 。 そっか~。それはいいね。上手い具合にね。
上手い具合に一緒に(笑)
― やっぱ双子だ(笑)すご~い。それは楽しみです♪ 今回はインタビューできなかったから残念だけど、続けてもらえれば、次回のインタビューが楽しみです♪
私より多分おとなしいと思います。結構人見知りがある方で・・・。
― でも分かんないよ~。ヒメヒコに入ったら。
もしかしたら、変わるかもしれない?! ふふ。
― かんなちゃんは、最初のお稽古を見に行った時もだし、この前もそうだったけど、もうすっごい弾けちゃって、ノリノリですごい!って見えたんですけど。ふふふ。みつきちゃんが「かんなっていう、すっごい面白い子がいるんです!」って教えてくれて、面白い子か~とかって、楽しみだったんです。ふふふ。で、元々そういうコメディアンみたいなことするのが好きなのかな?って思ったんだけど・・・。
コメディアン(笑)
― 学校でもあんな感じなの?
はい~(笑)
― うははははは。そりゃいいキャラだわ。
人としゃべったりするのは、結構好きだったりする。
― あ~、そうなんだね。人とおしゃべりするのがね。インタビューの質問の中に、趣味とか興味あることとか好きなこと、っていうのがあるんだけど、それは人と話をすること、とかそんな感じかな?
そうですね。あとは舞台を見たりとか。
― 舞台を見たりね。印象に残っている舞台とかはあった?
あれを見るんですよ、2.5次元ミュージカル。
― あ~、そういう子いる~。今までの先輩でも好きな人いたよ。
それが結構好きで、そこからまた2.5次元に出られてた俳優さんがやられてる、2.5次元じゃない別の舞台とかを見たりして、舞台はいいな~って思って。昔から結構、時々芸術鑑賞会とかで劇団の方が来てくださったり、そういう時にすっごい好きだったのを覚えてて。
― そうなんだね。やっぱり元々そういうのが好きなんだね。
あと本とかも読みます。
― 本はどんな本のジャンルが好きなの?
ん~、特に決まったものはないんですけど、小説とか・・・「角野よる」さんが好きで、あんなもお父さんも好きで。私のかんな(栞奈)の文字で、「栞(しおり)」ってあるじゃないですか。お父さんが本が好きで、「本を読む人になってほしい」っていうので、「栞」って付けて、で、今もとんでもなく読んでるんですけど。うふふふ。3人で休みの日には図書館に行って・・・。
― それ、いいね~いいね~♪
何の変哲もない生活・・・っていうか、なんだろう・・・ミステリーとかSFっていうより、魔法とかファンタジーみたいなのよりかは、普通の一般人が普通の生活をしていく中で、自分の考え方が変わっていくみたいなのが結構好きですね~。
― 私もすっごい本が好きで、一応司書なんです。ふふ。
おぉ~。
― 図書館も、本当に大好きで。だいたい本の好きな子に「世界の図書館」っていう本を紹介するんだけど、見たことある?
さやさんにおすすめされてましたよね。
― そうそう。
面白いですか?
― 面白いっていうか、世界にこういう図書館があるよっていうので、すごい美術館みたいな感じで図書館を紹介する本なんですよね。
私も最近、今読んでる本が、少し変わった絵画の説明っていうか、これはこういう意図で描かれて、作者はこういう気持ちで描いたんだって。やっぱりパッと見ただけじゃ分からないじゃないですか。そういうのを「なるほど!」って思いながら見るのが結構好きなんです。だから面白そうな感じです。
― 「読み解く」っていうのがあるよね。本当はこういう怖い意味があるよ、とか。
そうそう。きれいな絵画に見えても・・・
― 実はここには(こんな怖い意味が)みたいなね。
今読んでるのだったら、そういうのが好きです。
― なるほど、そっかそっか。いろんなこと学ぶの楽しいよね~♪
むふふふ。面白いです。だから、小学校の時は本を読みすぎて、すごく怒られてたんです。
― え、なんで怒られるの? 時間が?
時間も。小学校の時はずっとひたすら、あんなも私も、ずっとひたすら本を読んで、友達を作ろうとしてなくて(笑)
― (笑)なるほどね~。
学校に行って、朝は図書室に行って本を借りてきて読んで、昼休みに図書室に行って帰ってきて、放課後も図書室に行って。だから、小学校の時は、小学校にある図書室の本をほとんど全部読んだことがあるっていう。
― すっごいね~。
授業中にも、ちょっと読んでたりして。どうしても休み時間の時とか、区切りいいところって言われても、ってなっちゃうじゃないですか。下向いて、チラって読んで(笑)
― (笑)
だから、それで親が呼ばれて、「かんなさんは授業に集中してません。お友達も作られてません」みたいな。「本ばっかりです」って。
― (爆笑!)なるほど~。
国語も好きで、教科書配られるじゃないですか。
― ああ、分かる!
そう、あんなも言ってたんですけど、新しい新学期の教科書もらって・・・
― うれしいよね~!!(テンション爆上がり)
そう、だからその話の単元に入るまでに全て読みつくす!みたいな。
― そうそう。だからもう、その話の単元に入るまでに全て読んでるから!(テンション高い!)
道徳の本とかも全部読んじゃうから、
― そうそう!
先生がやろうって言った時に、読んだことあるからって。
― 私もそれします。もらったら、その日のうちに全部見て。うふふふ。
ああ、この話が載ってる~!とか。
― (笑)そうそうそう、国語の本とかね。物語が書いてあるやつを全部読んで。あ~懐かしい~。じゃあヒメヒコの台本もバーって読んだり。
バーって。その配られた日の夜に持って帰って、お父さんとアンナに「見せて、見せて、見せて」って。でも「ネタバレになるからダメ」って。でも「ちょっと見せてよ」って(笑)あの二人とも本が大好きだから、「見せて、見せて、見せて」って。
― 読みたくなるよね~。
私は夜、一人でこっそり読んで。でも途中で「うわ~ん」って泣いちゃう。
― わかる~。
机に置いてて「絶対読んじゃダメだよ」って、戻ってくるんですけど、やっぱり向きが変わってて。あ、読んだんだ!って。(笑)
― (笑)まぁ、分かった上で見るのも楽しいのかもしれないけどね。ふふふ。
― で、かんなちゃんは「自分はどんな人だと思うか」っていうのは・・・まあでも今全部話してくれたから・・・幸せな時はどんな時ですか?
幸せな時・・・う~ん。幸せな時・・・。
― 例えば本を読んでる時とか?
そうです。なんだろう、やっぱりヒメヒコにいる時もやっぱり楽しいし、なんだろう。あの...すごい曲がってるんですけど、私、「また同じ夢を見ていた」って本があるじゃないですか。住野よるさんの「また同じ夢を見ていた」っていう本があるんですけど・・・
― あ~、読んだことある~。
その本がすごく面白くて、小学5年生の子が、結構頭がいい子なんですけど、その子が生活していく中で先生から「幸せって何か」みたいなのを問われるんですよ。
― うんうん。
それで、いろんな人に出会って幸せな日を聞いてくる機会があるんですけど、その中で「ああ」と思ったのが、その女の子が、ちょっと幸せそうじゃない子がいる。その子に「幸せな時ないの?」って聞いて、「ないかなー」って。「ご飯食べてる時は?」って。「それは美味しい」「友達と遊ぶ時は?」「それは楽しい。でも幸せではない」みたいな。
― あ~。
難しいな~と思って。だからその本を読んでから、なんか自分の中で本当の幸せってなんだろうって考えて。でも、やっぱりヒメヒコにいる時は幸せなのかなーみたいになったりして。
― なるほどね。でもなんか幸せになる気持ちって、すごい自然だよね。だから、その時に自分が幸せだって自覚してなくても、楽しくて、心がそこに向いてて、明るい気持ちでいられるっていうのは本当に幸せなことだよね。
本当ですね。私、先日ぐらい火事になったのを聞きました?
― え、どこ?
肝付町。
― あ~、近隣の家の火災があったよね。
そうなんです。あそこ、2軒ぐらい火事があったじゃないですか。そこ、私たちの元々住んでた家が、もらい火で火事になっちゃって・・・
― あらまぁ!そうだったの?!
そうなんです。建ててまだ10年ぐらいの家だったので・・・今は新しい賃貸の家に家族でいるんですけど、やっぱり思い出とかが壊れちゃってて・・・
― うわぁ、それは大変だったね・・・。
結構大変で・・・ヒメヒコとかに来てても、泣いちゃったりした時とかがあったりして。でも、その中で家族も落ち込んではいたんですけど、おばあちゃん家にいる時とかに家族で夜起きてて、みんな火事が起きたことなんて忘れてるぐらい、くだらないことでしゃべってたりして、やっぱりなんかこの家族で良かったなぁって思って、そういう時はちょっと幸せ、この家族で幸せだなって思いましたね。
― そんな大きなことがあったんだね~・・・。
そうですね。
― それはもう大きなショックだったと思うけど、本当に今言ってくれたみたいに、家族みんなの気持ちでね、この家族だからこそ乗り越えられるっていう気持ちがあったんだよね。家族みんな、頑張ってるね。まだ最近だった・・・?
先月です。
― 先月か~・・・。なんか今ヒメヒコに支えられてる部分があるね~。そして、家族でいることの幸せ、一緒にいられることの幸せがね。
やっぱり、生きてたのが良かったっていうのが一番あって・・・
― 本当にそうだよね!
出火元が、私たちの部屋とお母さんの部屋がすごく近くて、昼だったから気づいたんですけど、夜だったら危なかったよねっていう話で。だから、不幸なのか幸運なのかよくわからないんですけど、やっぱりペットもいたので・・・みんな無事で良かったねっていうことです。
― もうその辺の「幸せ」っていう話しじゃないね。命があって、家族がみんな無事でっていうのは、大きなかけがえのない幸せだよね。
それに、周りの人も、ヒメヒコの先輩方ももちろん、友達とか小学校の時の担任の先生とかも来てくださったりして。それに、私たちも誰?っていう人たちから、結構お見舞い金だったり、いろいろよくしてもらえて、そういう時に、人のありがたみとかいうのを感じたりして・・・。
― 優しさとかね。本当に大きな苦労の中で、いろいろ頑張ってるんだね。その中で、ヒメヒコにも助けてもらって。そして、かんなちゃんがヒメヒコに出るってことで、きっと家族が幸せになれると思うので、頑張ってほしいですね~。
火事になってから一週間はいろいろ忙しくて、ヒメヒコには行けなかったんですけど、やっぱり行きたいなって思いました。落ち込んでるよりかはって。
― そうだね。そういう意味でも、本当にヒメヒコに入って良かったね。
良かったです。支えられる場所があるだけでも。
― ね! 引き続きあと一週間ですけど、公演に向けて準備していってくださいね。では、最後に公演に向けてのメッセージを一言お願いします。
いろいろ大変なことがあったりもしたんですけど、その中でヒメヒコの存在感ていうか、大切なことに気付けて、本当に良かったなって思います。先輩たちも本当にいい人達だって分かってたんですけど、その中でもいろいろと気付かされたことがあって、これからも頑張るので、観に来てください!
― はい。ありがとうございます。本当にいろんなことがあってね、みんなその中で頑張ってるんだもんね。今回は本っ当に大変なことだったけど、かんなちゃん、本っ当に頑張ってるなと思います。普通メンタル結構しょげちゃうけど。
あの、ミッキーさん知ってますよね?
― よ~く知ってます。去年のヒメヒコキャストの。
家族で去年の公演を見てたんですよ。その時、家族がちょっとみんなしょげてる感じがあったんですよ。で、お母さんが見てる時に、ミッキーさんに、めっちゃツボってたんですよ。
― (笑)え、なんで?
お母さんが、ミッキーさんにめっちゃツボってて。なんて面白い人なんだ!って。ふふふ。
― あははははは。そうなんだ!
お母さん、公演観れてなくって、限定公開(の映像)でお母さんは初めて見て。すごい面白い人がいるって(笑)
― (笑)
みんなの踊りのシーンとか、ミッキーさんが出てきてるところは、もうお母さん、ミッキーさんしか見てない(笑)
― (笑)
すごい面白い!って。
― そうなんだよね、彼。なんか不思議だよね。ミッキー、不思議な存在のキャラですよね。(公演の最後の舞台挨拶でもめちゃくちゃ面白いこと言って、観客を沸かせていましたね。ヒメヒコの中では「伝説の・・・」と言われているようで・笑)
なので、ありがとうございます。
― いえいえ、(ヒメヒコの公演・特にミッキー?・笑)喜んで見ていただいて、少しでも楽しく見てもらえて良かったです。ヒメヒコを、そうやっていろいろ見たりしてくださって、本当にありがとうございます。こちらこそ本当に感謝してます。じゃぁ、大変な中ですけど、また頑張ってくださいね~。ヒメヒコで、気持ちがみんなもっともっと明るくなるといいね♪ ありがとうございました~。
ありがとうございました~。