寒~いこの季節に、めったに出会えない「花」。ところが、この寒~い冬に、パッと人目を引く、可愛らしい花が咲いています。それが、「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばれる日本水仙(スイセン)。その名の通り、雪の降るような寒い冬に咲くのです。(実際、この前鹿屋でも雪が降りました)
日本水仙といっても、原産地はスペインや北アフリカなどの地中海沿岸で、中国を経由して入ってきたようです。水仙は、「水の仙人」という漢字の通り、野生では水辺に群生することが多いです。
1本の茎に、たくさんの花をつける房咲きで、副花冠(ふくかかん)と呼ばれる黄色い冠のような中心の花弁が色鮮やかです。しかも、いい香り~♪ 爽(さわ)やかだけど、上品な甘い香りがして、心癒される~・・・。
水仙の学名は「ナルキッソス」ですが、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスにちなんで名付けられています。ナルキッソスは、池の水に映る自分の美しい姿に恋をし、抱きつこうとして池に落ちてしまい、そこから「ナルシスト」という言葉が生まれました。だから、花言葉は「うぬぼれ」や「自己愛」。ちょっとうつむき加減に咲くのは、水に移る自分の姿をのぞき込んでいるのでしょうか。
全部分に毒の成分があるので、食べるのは厳禁です。ただただ、美しさと香りを楽しみましょう~♪ 「私は美しい・・・」と、ナルシストになった気分で(笑)
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